小樽市漁業協同組合

「何が起きるかわからない」
最新の対策で生産者や職員の情報を
サイバー攻撃から守る

概要

お客さまの課題

端末のウイルス対策だけでは攻撃を防げないとパートナーから提案があった。生産者や職員の個人情報保護のため、できる対策があれば対応すべきと常に考えている

解決策と効果

端末のウイルス対策に加え、インターネットの出入口を対策することで、攻撃からの防御と漏えい対策を実現できた。運用もITパートナーに任せ、意識することもない

"これからは何が起きるかわかりません。最低限の対策は、必要経費として取っておくべきと考えています。信頼して IT パートナーにセキュリティをお任せしています"

小樽市漁業協同組合
専務理事
新川 正己 氏

導入の背景

北海道の日本海側中央部に位置し、石狩湾に面する小樽市。179名(平成27年末)の漁業従事者(以下、生産者)が加盟する小樽市漁業協同組合(以下、小樽市漁協)は、10年にわたり「小樽シャコ祭」を開催するなど、石狩湾に生息するシャコのブランド化に注力している。また、公設市場のメリットを活かし、仲買人の要望に合わせて他の組合から魚介類を移入するなどの工夫により、平成27年度は35億円の取引があった。

漁業協同組合の事業内容は多岐にわたっている。市場をはじめ生産者の生産物などを販売する販売事業から、漁に必要な燃料や漁具、生活用品などを提供する購買事業、さらに信用事業、共済事業なども運営し、あらゆる面から生産者を支えている。

お客さまの課題

小樽市漁協では、加盟する生産者などの販売、購買、財務に係わるデータを扱っている。信用業務に係わる金融データは、通常業務とは別の閉域網にあるシステムで運用されているが、専務理事である新川 正己氏は、「いずれにせよ、重要なデータを多く扱っているわけです。万が一、外部に漏れてしまってご迷惑をかけるようなことは絶対にあってはなりません」と、個人情報の重要性を常に意識し、必要なことには対応すべきという姿勢だ。

新川氏は小樽市漁協に勤務して4年弱になるが、以前勤務していた組合でシステムの統合や大量のスパムメール対策などを経験している。さらに昨今、マスコミでもウイルスによる事件が騒がれており、「うちのような小さな事業者に攻撃など来るわけがない。組合が狙われる可能性は低いとは思うが、しかし今後何が起こるかわからない」という漠然とした思いを日頃から持っていたという。

選定理由

小樽市漁協にはシステム担当者がいないため、ITやネットワーク環境の構築、運用管理については非常に長い付き合いのあるITパートナーに依頼している。

組合内では長年にわたり、業務端末にトレンドマイクロのウイルス対策ソフトを利用しており、3年前の業務システム更新の際に、ITパートナーの提案によりサービス型の「ウイルスバスター™ ビジネスセキュリティサービス(以下、VBBSS)」に変更した。「常に最新の状態が維持され、運用もパートナーに一元管理してもらっているので、全く意識せずに利用できています」(新川氏)。

しかし組合内にWi-Fiの導入を検討した際に、通信キャリアが現状環境調査をしたことがきっかけで、端末のウイルス対策に加えて、新たな対策を検討することになった。「現状ではウイルス感染のリスクがあるため、その原因をつぶした方が良いという提言を受けました。そこでITパートナーに相談したわけです」と新川氏は当時を振り返る。

ITパートナーからは、悪意ある攻撃やネットワーク内へのウイルスの流入などを防ぐ、つまり「怪しいもの」が入って来ないよう、従来の対策とは別にインターネットの出入口のセキュリティを強化した方が良いと提案された。

新川氏は、専門家が必要というのなら対応しようと思ったという。先に述べた漠然とした思いもあり、「何か起きてしまう前に、最低限の対策は必要なコストとして実施すべきだ」と考えたという。

そこで、ITパートナーから提案を受けた「Cloud Edge™」を導入することにした。「安価だったことに加え、組合のシステム環境の変遷を熟知しているITパートナーへの信頼感も大きかったですね」(新川氏)。

ソリューション

VBBSSは、中小規模企業に特化したクラウド型のセキュリティサービス。WindowsやMacだけでなく、AndroidやiOSを搭載するモバイルデバイスの保護にも対応する。クラウド型のため、サーバの管理を行う必要がなく、Webブラウザでアクセスできる管理コンソールから一元管理が可能。また、最新の情報に自動更新されるため、アップデートを気にする必要がない。

Cloud Edgeは、中小規模企業向けのクラウド型セキュリティボックス。出入口対策に必要なセキュリティ機能が網羅されており、標的型サイバー攻撃やPCをロックして金銭を要求してくるランサムウェアに対応できる。既存のネットワーク構成に影響なく導入できる容易さも特徴だ。

小樽市漁協のネットワーク構成イメージ

導入効果

こうして従来のウイルス対策に加えてCloud Edgeを導入、セキュリティ強化に踏み切った小樽市漁協では、「現状何事も起きていない、何も感じさせないということが安心感につながっています」と導入を評価する。運用管理もITパートナーに任せているので、安心して業務に取り組めているという。

ITパートナーからは、「Cloud Edge導入時に1カ月ほど検証した際には、スパムメールやDoS攻撃などが多数検知・ブロックされたのを確認しました。導入後も、危ないものや不審なメールをはじいています。スパムメールが今ではほとんどなくなり、ランサムウェアなども削除されているようです」と報告を受けているそうだ。

今後の展望

新川氏は、これで対策は終わりと考えていない。「攻撃と対策はイタチごっこですから、これからも色々なことが起きるでしょう。今後もITパートナーの提言を受けながら対応していきたい」という。

そして最後に、「組合として生産者、職員の生活基盤をこれからも支えるとともに、もっと小樽を盛り上げていきたいですね」と語ってくれた。

※ 記載内容は2017年9月現在のものです。内容は予告なく変更される場合があります。