~米国にて開催中のAWS re:Inventにてデモを公開~
2025年12月1日
※本リリースは、2025年11月24日に米国にて発表されたプレスリリースの抄訳です。
トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン 東証プライム:4704、以下、トレンドマイクロ)は、「Trend Vision One AI Security Package」を12月1日より米国(ラスベガス)にて開催されるAWS re:Inventで発表します。本ソリューションは、AIを活用した環境のための分析機能を備えており、プロアクティブで一元管理が可能なサイバーリスクマネジメント(exposure management)を提供します。具体的には、モデル開発から実行時までのAIアプリケーションスタック全体を保護し、AIの導入・運用時の各段階にわたってプロアクティブなセキュリティを提供します。また、イベントでは、本パッケージに含まれる先進的なAIセキュリティ機能を統合したスイート版「AI Application Security」※1も同時に発表します。
※1 AI ScannerとAI Guardの機能バンドル。日本では、2025年12月中のリリース予定です。
「Trend Vision One AI Security Package」およびトレンドマイクロのAWS re:Invent出展についてはこちらをご覧ください。(英語)
トレンドマイクロの最高エンタープライズプラットフォーム責任者(CPBO)レイチェル ジンは次のように述べています。「適切な監視を行わずにイノベーションを進めることは、法人組織においては許容し難いリスクです。当社の目標は、AIのイノベーションに対してセキュリティによる保護や信頼に基づく基盤、AIの安全性、ガードレールを提供することです。これらの原則を最初から組み込むことで、法人組織はAIが成長の中心となる環境下でも懸念なく前進できます」。
法人組織は急速にAIシステムを構築していますが、一方でこれらのシステムがどのようにデータを処理し、意思決定を行い、さらには攻撃者によって悪用される可能性があるかについての可視化が不足しています。従来のエンドポイント、ネットワーク、クラウド向けのセキュリティツールが、モデルの挙動やプロンプトインジェクション、データ漏えい、データ出力などのAI特有のリスクを理解するように設計されていないからです。そのため法人組織は、既存のツールでは対処できないエラーや盲点に対して無防備な状態に置かれています。
この状況に対してAI – Poweredエンタープライズサイバーセキュリティプラットフォーム「Trend Vision One」が大きな変革をもたらします。「Trend Vision One AI Security Package」は、AIモデルのリスクを検出し、インテリジェントなAIガードレールを通じて自動的にリスクから保護する包括的な対策を提供します。具体的には、スイート版としても提供する「AI Application Security」のAI Scannerでは本番環境提供前のモデルを検査し、脆弱性や情報漏洩につながるリスクを発見します。またAI GuardではAIのためのガードレールを適用し、不正なプロンプトや情報漏洩などにつながる不適切な応答をフィルタして脅威に対抗します。これにより、AIリスク管理のためのシームレスでプロアクティブなクローズドループシステム※2の構築が実現します。
※2 システムが自らの出力をフィードバックとして受け取り、その情報を基に自動的に調整や制御を行うシステム。このフィードバックにより、システムは常に最適な状態を維持し、外部の変化や内部の変動に対しても適応することができます。
AIのリスクに対する認識が高まっているにもかかわらず、多くの法人組織では十分なセキュリティチェックを行わずにシステムを展開しています。World Economic Forum(2025年)※3の調査によると、66%がAIがサイバーセキュリティに重大な影響をもたらすと認識しているにも関わらず、導入前にAIセキュリティを評価する法人組織は37%にとどまっていることが明らかになっています。
※3 Global Cybersecurity Outlook 2025 | World Economic Forum
また、トレンドマイクロでは、新たに出現する脅威に対処しセキュリティ管理・運用を簡素化するために、クラウドネイティブ環境全体にプロアクティブなAI駆動の保護を提供する統合セキュリティツールも複数提供しています※4。具体的には以下です。
※4 一部ツールはTrend Vision One AI Security Packageにも含まれています。
• AI Security Blueprint and Risk Insights
監査可能なAIガバナンスを確立し、統一されたリスク姿勢を可視化、コンプライアンスを強化し、開発パイプラインおよび企業全体で独自のモデルを保護するための実用的な洞察を提供します。
• Cloud Risk Management (CRM):クラウド環境全体を一元的に可視化
リアルタイムモニタリング、リアルタイムの脅威アラート、サプライチェーンパイプライン全体にわたるフルスタックリスクの可視化により、開発とセキュリティの分断を解消します。マルチクラウド環境(AWS、Azure、GCP)におけるエージェントレスの脆弱性検出は、スムーズな運用と24時間更新される資産の可視化を提供します。
• Container Security および Code Security
Code Securityでは脆弱性評価を開発初期に移行することでシフトレフトセキュリティを実現し、手作業の負担を軽減しつつ、自動化によって一貫したポリシー適用を確保します。またContainer SecurityではKubernetesおよびeBPFへのサポートを備えた新しいファイル整合性監視(FIM)は、重要なシステムファイルの実行時の保護を強化します。
• NetAppストレージに対応したFile Security
クラウドストレージに対するリアルタイムのマルウェアおよびランサムウェア保護を提供します。セキュリティファーストの設計により、ファイルは環境外に出ることなく、スキャンはローカルで実行され、トレンドマイクロにはメタデータのみが送信されます。Kubernetesベースの構築により、自動スケーリングが可能となり、Trend Vision Oneによる一元化された可視化を提供します。
• AWS のネイティブログと連携したAgentic SIEM
AIネイティブのクラウド検出および対応ソリューションは、リアルタイムの可観測性、広範囲にわたるIOCと脅威インテリジェンス、および自動化されたセキュリティプレイブックを組み合わせています。新しいクラウドアプリケーションのログを迅速に取り込み、トレンドマイクロの脅威インテリジェンスと相関分析を行います。
• Zero Trust Secure Access – AI Secure Access
ゼロトラストを生成AIツール使用に対する保護まで拡張し、従業員のアクセスを管理するための細かなポリシーの適用を可能にし、機密データの露出を防ぎ、シャドーITリスクを軽減します。
OmdiaのPrincipal AnalystであるDave Gruber氏は次のように述べています。「組織が事業全体でAIを活用して競争優位を獲得しようとする中、多くの組織はAIのセキュリティとガバナンスのさまざまな側面において重大なリスクに直面しています。これらのリスクを軽減するためには、モデルやアプリケーションの開発、展開、利用にわたる包括的な可視性とガバナンスが必要です」。
■「Trend Vision One AI Security Package」機能一覧(提供予定)
• AI Application Security (AI ScannerおよびAI Guard):2025年12月中リリース予定(日本)
• Agentic SIEM
• AI Secure Access (ZTSA)
• Cloud Risk Management (CREM)
• Container Security
• Code Security:2026年1月リリース予定(日本)
• AI Security Blueprint Dashboard :2025年12月中プレリリース(日本) / AI Risk Insights:2026年Q1プレリリース予定(日本)
※2025年12月1日現在の情報をもとに作成したものです。今後、内容の全部もしくは一部に変更が生じる可能性があります。
※TREND MICROはトレンドマイクロ株式会社の登録商標です。各社の社名、製品名およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。