~依然8割以上の利用者がパスワードを使いまわす一方で、広がるパスキーの認知~
2026年3月24日
トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン 東証プライム:4704、以下、トレンドマイクロ)は、ID/パスワードでのログインが必要なWebサービスの利用者を対象に、Webサービスおよびパスワード、パスキーの利用や管理の実態を調べる「パスワード・パスキーの利用実態調査 2026」を実施しました。本調査の結果は以下の通りです※1。
※1 調査結果のパーセンテージは、小数点以下第二位を四捨五入した数値です。
■依然8割以上の利用者がパスワードを使いまわし
Webサービスの利用者(n=1,034)のうち、84.3%(872人)が複数のWebサービスでパスワードを使いまわしていることが分かりました(図1)。2023年調査の83.8%と比較しても、未だに多くの利用者がパスワードを使いまわしている結果となりました。パスワードを使いまわす理由として、「異なるパスワードを設定すると忘れてしまう(74.3%)」、「異なるパスワードを考えるのが面倒(48.3%)」と回答する利用者が依然多く見られました(n=872人)。また、パスワードの管理方法として、一番多いのが「記憶している(40.9%)」で、次いで「紙のメモやノート(34.3%)」の回答が多く、利用するWebサービスも多い一方で、記憶への限界やメモに残す煩わしさなどが異なるパスワード管理への限界に繋がっている可能性があります(図2)。年代別では、39歳以下の若年層は記憶とデジタルツール(スマホのメモ帳やブラウザの保存機能など)に頼る傾向が強い一方、50代と60代では「紙のメモやノート」が最も多くなっています(図3)。
【図1】「あなたは、Webサービスの利用にあたり、パスワードを使い分けていますか。使い分けている方は、何種類のパスワードを使い分けているかお答えください。」(単一回答:n=1,034)
【図2】「現在、パスワードをどのように管理していますか。」(複数回答:n=1,034)
【図3】年代別:「現在、パスワードをどのように管理していますか。」(複数回答:n=1,034)
■14.7%が不正アクセスや情報流出の被害経験あり
不正アクセスや情報流出の被害経験があるWebサービスの利用者※2は14.7%(152人)となり、2023年と比較すると3ポイント減少していることが分かりました。被害経験がある利用者(n=152)に被害後に行った対策をたずねると、「不正アクセスや情報流出の被害があったアカウントのパスワードのみ変更(50.7%)」に次いで、「利用している全てのアカウントのパスワードの変更(21.7%)」、「二要素認証または多要素認証を設定した(19.7%)」と回答しています(図4)。2023年調査と比較すると「不正アクセスや情報流出の被害があったアカウントのパスワードのみ変更」は7.3ポイント、「利用している全てのアカウントのパスワードの変更」は8.5ポイント、とそれぞれ増加しており、二次被害を意識した対策をとっていることが分かります。
万が一アカウントが乗っ取られてしまった場合には、更にそのサービスから流出したID/パスワードなどの認証情報を悪用して、複数の他のWebサービスに同じID/パスワードを使いまわしている利用者を標的に不正ログインを行う「アカウントリスト攻撃」などの標的になる懸念もあり、それらの二次被害を避ける為にもパスワードの変更は重要となります。
※2「あなたは、過去に不正アクセスや情報流出の被害に遭ったことはありますか。ここでの被害には、直接的に金銭被害が発生していなくても、アカウントの不正操作(SNSアカウントで意図しない投稿等)や、情報流出被害の通知をWebサービス運営元やクレジットカード会社などから受信した場合も含まれます。」の質問に「ある」と回答したWebサービスの利用者。
【図4】「被害にあった後に、対策としてはどのようなことをしましたか。」(複数回答:n=152)
■広がるパスキー、91.1%が認知
パスワードを使わずに、ウェブサイトやアプリにログインできる「パスキー」※3については、「仕組みまで理解している(41.9%)」、「名前を聞いたことがある程度(49.2%)」と、その認知は広く浸透していることが明らかになりました。パスキーを提供しているWebサービスの利用者(733人)のうち87.7%(643人)が「パスキーの機能を利用している」と回答しています。パスキーの利用を始めた理由については、「二段階認証より楽だと思ったから(41.8 %)」、「パスワードを入力することが面倒だったから(40.1%)」の回答が4割を占め、多くの利用者がパスキーの利便性に注目していることが分かります(図5)。一方で、サービス側からの利用の勧めや、サービス仕様の変更タイミングで利用を開始したケースも見られ、セキュリティを強化する上でサービス提供側の役割も重要であることが分かります。
※3 スマートフォンの「顔認証」や「指紋認証」、または「画面ロックの解除(パターン・PIN)」を使って、ウェブサイトやアプリにログインできる仕組み。
パスキーを使うメリットは、フィッシング攻撃やアカウントリスト攻撃などの従来のパスワードベースの認証システムに関連するセキュリティリスクを大幅に低減できる点です。次に、多くの利用者を悩ましているパスワードの管理が不要になる点です。複雑なパスワードの記憶やメモ書きの必要がないほか、パスワードを変更する手間や、ログインプロセスの簡略化など、セキュリティ向上だけではない様々な利用者のメリットがあります。
【図5】「パスキーの利用を始めた理由は何ですか。」(複数回答:n=643)
パスキーについて最も多かった不安点は「機種変更時の引き継ぎが不安」で35.6%、次いで「スマホの紛失・故障時にログインできなくなりそう」が35.3%でした。 一方で、29.3%は「特に不安はない」と回答しており、パスキーへの信頼感も一定数存在します。パスキーの普及をさらに後押しするには、再設定方法などのサポート提示が重要です。
<調査概要>
● 調査名:「パスワード・パスキーの利用実態調査2026」
● 調査期間:2026年2月20日~2月22日
● 調査対象:ID/パスワードでのログインが必要なWebサービスの利用者1,034名
(日本国内居住の18~69歳の男女)
● 調査方法:Web調査
※ 2026年3月24日現在の情報をもとに作成したものです。今後、内容の全部もしくは一部に変更が生じる可能性があります。
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