ヘルスケア企業

TrendAI Vision One™ は、データを意味のある情報へと変換し、攻撃の早期封じ込めを支援します。

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Jasneet Singh 氏

クラウドセキュリティエンジニア
従業員数5,001~10,000名規模のヘルスケア企業

4 and a half stars

主なユースケースは何ですか?

以前はSymantecを使用していましたが、EDR(Endpoint Detection and Response)の登場を受け、代替ソリューションを検討していました。エンドポイントの感染や、既知のランサムウェア手法による横展開などの攻撃が発生した際に、ファイアウォールチームなど他部門に問い合わせることなく対応できる防御体制を求めていました。可能な限り早い段階で十分な情報を把握し、迅速に攻撃を封じ込められる体制を目指していました。

TrendAI Vision One™ を導入したことで、脅威への対応にかかる平均時間を70~80%短縮することができました。

組織にどのような効果をもたらしましたか?

私たちは、単一の管理画面で運用できるセキュリティ基盤を求めていました。まず、サーバにはEDRクライアントであるTrendAI™ Deep Security™ を、デスクトップやノートパソコンなどのエンドポイントにはTrendAI™ Apex Oneを導入しました。次に、これらをXDRとして提供される単一の管理画面に接続しました。これにより、脅威の特定から修復までを、より正確かつ迅速に行えるようになりました。エンドポイントとサーバ間の通信に加え、それらが接続する他の機器との通信状況も可視化できるようになりました。さらに、APIを介して各種システムと連携することで、高い拡張性を確保できました。これは当初の要件そのものであり、その点において非常にうまく機能しています。

SplunkなどのSIEM(Security Information and Event Management)ソリューションでは、高度な分析スキルが求められます。意味のあるクエリを作成し、入力されるすべてのデータを相関分析する必要があります。最終的には、すべてのデータを相関付けることが不可欠です。TrendAI Vision One™ は、そのような高度な可視性を、よりシンプルに提供します。

Azureやクラウド環境からのテレメトリを確認できるよう、クラウド環境と接続しました。次に、NDR(Network Detection and Response)を導入し、ネットワーク層でのわずかな挙動も検知できるようになりました。続いて、属性情報を活用するためにActive Directoryと連携しました。現在は、大量のテレメトリデータが流入しています。小規模なチームにとって、これらの情報をどのように整理し、優先順位を付けるかは大きな課題です。このシステムは、アラートや調査対象の優先順位付けに役立ちます。ログをプロアクティブにスキャンし、ワークフローアラートをトリガーする高度な機能を備えています。「高」「中」「低」「情報」といった重要度に基づき、アラートの優先順位を自動的に付与します。小規模なチームであっても、アナリストは効率的に調査を行い、何が起きているのか、どの段階で何を優先すべきかを把握できます。

ロシアの脅威アクターによる攻撃に直面した際にも、TrendAI Vision One™ は大きな効果を発揮しました。攻撃は初期段階で検知され、脅威を速やかに封じ込めることができました。攻撃者は環境に侵入し、リバースシェル(攻撃者が遠隔からシステムを操作するための接続)を取得していました。アラートを確認すると、TrendAI Vision One™ Protectionにより、攻撃者が実行したコマンド、クエリ、取得された情報、接続先などが詳細に可視化されていました。攻撃を実行したのは初期アクセスブローカー(Initial Access Broker:不正アクセス経路を他の攻撃者に販売する組織)でした。もしこの脅威が金曜日の午後遅くに検知されていなければ、月曜日には深刻な事態に発展していた可能性があります。数時間以内に情報がダークウェブへ流出し、ランサムウェアグループに売却されていた恐れもありました。この事例を通じて、平均対応時間が大幅に短縮されたことを実感しています。多くの組織において、このような攻撃を最初の4時間以内に検知することは非常にまれです。当社の平均対応時間も、70~80%短縮することができました。

リアルタイム監視機能は、当社のセキュリティ体制全体において非常に有効です。すべての情報を中央のSOC(Security Operations Center)のメールシステムと連携しているため、アラートが発生すると、重要度に応じた迅速な対応が可能になります。医療業界では、サイバーセキュリティへの意識が十分とは言えないベンダーと協業するケースも少なくありません。あるベンダーがUSBメモリを接続した際、侵害の初期兆候を検知しました。そのデバイスは、当社の技術システムの1つに接続されていました。システムは脅威を検知してブロックしただけでなく、該当するマシンを特定するアラートも発報しました。この段階で数分以内に検知・対処できなければ、最終的には大きな被害につながっていた可能性があります。

特に優れている点は、Apex OneやDeep Securityの専用コンソールに個別にログインする必要がないことです。すべての可視性とテレメトリデータが、リアルタイムでTrendAI Vision One™ のコンソールに集約されます。コンソールでは即座にアラートが発報され、重大なアラートは視覚的に強調表示されます。脅威をブロックするだけでなく、推奨される対策も提示されます。例えば、マシンをネットワークから隔離する、USBメモリをスキャンする、ユーザー教育を実施する、適切な担当者へエスカレーションするといった具体的な対応が示されます。こうした情報を一元管理できることは非常に重要です。ユーザーの行動変容を促し、同じインシデントを繰り返さないための改善にもつながります。

現在、エンドポイントおよびサーバの保護に加え、NDR機能を活用しています。ファイアウォールを経由するすべての内部トラフィックを監視しています。また、Citrix NetScalerを使用しているため、ネットワーク側も監視対象としています。さらに、外部に公開されているクラウド資産に対して、クラウドセキュリティポスチャ評価とコンプライアンスチェックを行うTrend Micro Cloud One™ – Conformity(現在販売終了)も導入しています。コンプライアンス違反が検出されると通知されます。例えば今回のプロジェクトでは、Azureストレージアカウントなどが意図せずインターネットに公開されてしまう設定ミスが見つかりました。これらの情報もすべてTrendAI Vision One™ に集約され、一元管理が可能になっています。

この仕組みは、SOCだけでなく複数のチームにとって有用です。クラウド、エンドポイント、サーバを担当する各チームが同じダッシュボードにアクセスし、アラートを確認できます。全員が同じ情報を基に判断できるため、業務効率が大きく向上します。そのため、エンドポイント、サーバ、ネットワークの保護に加え、Azureクラウドの監視にも活用しています。さらに、Cloud App Securityも導入しています。Exchange Online、Teams、OneDrive、SharePointサイトなどのSaaS(Software as a Service)チャネルにおいて、高度な脅威防御とDLP(Data Loss Prevention)監視を行うポリシーを設定しています。これらは、データが共有されたり、環境の内外でやり取りされたりする可能性のある重要なチャネルです。DLP監視ポリシーや、悪意のあるファイル、APT(Advanced Persistent Threat)攻撃の兆候を検知するポリシーを適用し、これらのアラートも受信しています。

ダッシュボードは大きく2種類あります。エグゼクティブダッシュボードでは、システム全体の概要と、現在発生している事象をいつでも確認できます。未解決の脆弱性の数や、経営陣へ報告すべき事項、それらの対応進捗などを可視化します。もう1つは、リアルタイムアラートや保留中のアラートを表示するオペレーショナルダッシュボードです。これは、データレイク内に一致するアカウントが存在することを示します。例えば、多くのユーザーが仕事用アカウントと個人用アカウントで同じパスワードを使い回しているケースがあります。その結果、自宅と職場の両方でアカウントが侵害されるリスクが高まります。このように、エグゼクティブダッシュボードは、レポート作成や環境内で発生している事象の全体把握、さらに報告や優先順位付けが必要な事項の確認に使用します。一方、オペレーショナルダッシュボードは、日々のセキュリティ運用業務で活用しています。

エグゼクティブダッシュボードからXDR検出の詳細までドリルダウンして確認できる点は、非常に重要です。私たちは医療機関であり、理事会はランサムウェアに限らず、あらゆる脅威に強い関心を持っています。安全対策はいくら徹底しても十分ということはありません。理事会は、評判への影響や復旧にかかる運用コストも懸念しており、可視性の確保に非常に前向きです。エグゼクティブダッシュボードは、そうした情報を適切にフィルタリングし、十分な情報を提供してくれます。例えば、デスクトップサポートチームのリソースには限りがあります。サイバーセキュリティの観点では、ゼロデイ脅威へのパッチ適用を優先したいものの、他の業務が重なり対応できない場合もあります。問題は協力姿勢ではなく、単純にリソース不足であることです。エグゼクティブダッシュボードとレポートがあれば、理事会に状況を正しく伝えることができます。そして、課題解決に必要なリソースの増強を要請することが可能になります。これは、重大なサイバーセキュリティ脆弱性の影響を把握し、適切に優先順位を付ける上で役立ちます。結果として、経営陣の賛同を得ながら、問題が深刻化する前にプロアクティブな対応が可能になります。

リスクインデックス機能を利用することで、同じ地域にある他の組織と比較し、自社のリスクレベルをベンチマークできます。他社と比べて優れている点、あるいは改善が必要な点を客観的に把握するためです。もし劣っている分野があれば、その根本原因を理解し、具体的な改善策を講じるための指針になります。

すべてのイベントを個別に確認しようとすると、現在のライセンスではXDRが最大6ヵ月分のデータを保持するため、数千から数百万件のアラートを扱う可能性があります。特に優れている点は、アラートの優先順位を自動的に付けるWorkbenchが提供されていることです。このWorkbenchは、脅威インテリジェンスを抽出し、早急に対応すべき重要なアラートを提示します。これにより、煩雑なトリアージ作業を大幅に軽減できます。攻撃者が必ずしも最重要アラートだけを狙うとは限らない点は事実ですが、このツールはノイズの排除に非常に有効です。当社のチームは小規模ですが、数名のメンバーにトレーニングを実施し、手順と操作方法を共有することで、スムーズに運用を開始できました。実際に作業を始めると、ワークフローは直感的で、すぐに使いこなせるようになります。コンソールからは、新しいIoC(侵害の指標)の追加、新しい脅威ハンティングクエリの作成、CTI(Cyber Threat Intelligence)フィードの追加、脆弱性の確認などを行えます。そこから得られるインサイトは非常に豊富です。日々、その日に対処すべき重要事項に優先順位を付けるだけで済むようになりました。

当社では、Managed XDRをセカンドサービスとして利用しています。最大の利点は、専門のセキュリティアナリストが常時監視してくれている点です。私自身も常にメールを確認していますが、当社側で即時対応できていない重大なアラートが発生した場合には、専門アナリストが迅速にトリアージを行います。その判断と評価は非常に的確です。例えば、「無害、もしくは悪性の可能性がありますが、アラートが発生しており、お客さまの担当者が不在でした。さらにセキュリティを強化したい場合は、以下の対策をご検討ください」といった、具体的で実践的なアドバイスを提供してくれます。対応は非常に迅速です。2年前に発生した大規模な攻撃の際も、最初の4時間以内に状況を把握できました。XDRにログが届く頃には、すでにすべての事象が相関分析されていました。さらに30分以内に、Managed XDRのインシデント対応チームも当社と同じ結論に到達しました。私が連絡しようとしていた、まさにそのタイミングで彼らから連絡があり、状況を正確に共有できました。彼らは間違いなく、当社にとって非常に心強いバックアップ体制であり、信頼できるパートナーです。また、ワークフローから発生するアラートの中には、悪意があるように見えても実際には無害なものもあります。その場合、Managed XDRの担当者が再確認のために連絡してくることもあります。私たちが「これは既知のファイルであり、懸念はありません」と伝えるケースもあります。時には、私たち自身が何かを見落としたり、次に取るべき対応に迷ったりすることもあります。そのような場合でも、彼らは取るべき行動について明確な推奨事項を提示してくれます。これは非常に優れたサービスだと感じています。

当社では、Attack Surface Discoveryを使用し、所有するデバイスやインターネットに接続された資産、アカウント、アプリケーションを監視しています。APIについては現在検討中ですが、数回クリックするだけでアタックサーフェス(攻撃対象領域)の全体像を把握できます。パッチが適用されているデバイス数や、外部に公開されている資産、インターネット接続資産の状況を確認できます。当社では、複数のプロジェクトやワークフローのために、メインの病院サイトにリンクされたサブドメインを多数運用しています。それらの稼働状況、開放されているポート、既知の脆弱性も可視化できます。一部のサブドメインは外部のホスティングベンダーが管理していますが、それらも含めて監視できます。アカウントについても同様です。ダークウェブ上でのアカウント情報の露出や、過剰な権限を持つアカウントを発見した場合には、迅速に対処できます。

アプリケーションに関して、私が最も評価している機能は「クラウドアプリリスト」です。これは、すべてのSaaSアプリケーションを一覧化し、ベンチマーク評価を行う機能です。他のアプリケーションと比較したプロファイルを作成し、レポートとして提供してくれます。これにより、ユーザーが使用しているアプリが、当社で正式に承認されていない「シャドーIT」である可能性を検知できます。承認されていないアプリについては、TrendAI Vision One™ を通じてリスクプロファイリングが行われます。そのベンダーが、どのセキュリティコンプライアンス基準を満たしているかも確認できます。これにより、そのアプリケーションの利用を継続すべきかどうかを迅速に判断できます。

COVID-19の流行中にTrendAI Vision One™ をセットアップしていた際、情報アラートを受信しました。ある看護師が、夫から渡されたUSBメモリを業務端末に接続したのです。彼女は社外の環境、つまりリモートワーク中でしたが、トレンドマイクロのエンドポイントエージェントは稼働していました。エージェントはSaaSコンソールを介してインターネットに接続されており、テレメトリデータは継続的に送信されていました。本人は監視されていないと思っていたようですが、検知は正常に機能していました。USBメモリを接続すると、PowerShellのエクスプロイトフレームワークがダウンロードされました。TrendAI Vision One™ はこれを、知的財産の流出にこの手法を頻繁に用いる、中国を拠点とするAPTグループの活動として関連付けました。私は、このプラットフォームが提供する可視性の高さに非常に満足しています。アラートを受信すると、最後に実行されたコマンドまでドリルダウンして確認できます。攻撃グラフが生成され、プロセスの完全な実行プロファイルを視覚的に把握できます。これは、トラブルシューティングや、誤検知か真のインシデントかを判断する際に非常に有効です。さまざまなシステムをTrendAI Vision One™ に連携し、攻撃の全体像を詳細に特定できる点こそが、私が最も高く評価している理由です。単にテキストログを確認するのと、攻撃経路を可視化したグラフを見るのとでは、脅威ハンターにとって得られる理解が大きく異なります。

企業環境における多くのテクノロジーでは、誤検知(フォールスポジティブ)アラートの調査にかかる時間を削減できるかどうかが重要です。その鍵となるのが、システムのチューニングをいかに迅速に行えるかです。アラートの例外とすべきものと、検知すべきものを正確に学習させる必要があります。これは、サイバーセキュリティ運用において常にバランスが求められる作業です。例えば、ログイン機能は攻撃者だけでなく、正規の管理者も使用します。これを完全に例外として設定してしまうと、悪意のあるログインを検知できなくなります。結果として、脅威を把握できない状態に陥る恐れがあります。誤検知が発生する主な理由は、データ量そのものではなく、分類やコンテキスト化が不十分な場合があるためです。私たちは、この点を継続的に改善しています。アセットのラベル付けやタグ付けを行い、チューニングを重ねた結果、誤検知は大幅に減少しました。ただし、最適化の余地はまだ残っています。誤検知への対応は、バックエンドでの継続的な作業です。日々の脅威ハンティングでは、アラートがWorkbenchで自動的に分類・トリアージされるため、毎朝まずそれを確認します。環境内で何が起きているのか、どの事象に注力すべきかを即座に把握するためです。もし、Workbench上で重要度は高いものの、真の脅威ではないアラートが繰り返し発生する場合には、該当プロセスをホワイトリストに登録するなどの調整を行います。これにより、正規のトラフィックや既知のベンダーによる挙動であることをシステムに学習させることができます。このように、運用では常にバランスを見極めながら、環境の変化に応じて動的に対応していくことが重要です。

特に価値を感じている点は何ですか?

日々のセキュリティ運用において、膨大なアラートを相関分析し、根本原因を特定することは極めて重要です。TrendAI Vision One™ は、SIEMのような役割を果たしつつ、脅威ハンティングのクエリを実行してプロアクティブに攻撃を検出し、リスクベースで優先順位付けを行える高度な機能を備えています。単にさまざまなデータを羅列するのではなく、データを相関分析し、実用的なインサイトへと変換してくれます。例えば、あるユーザーが不審なメールを受信し、リンクをクリックしたとします。そのリンク経由でマルウェアがマシンのメモリ上に展開されたプロセスを追跡できます。さらに、そこから攻撃者が社内環境へどのように侵入し、横展開を開始したかまで可視化されます。環境全体の可視性が飛躍的に向上するため、私たちはWorkbenchを毎日活用しています。

仮想パッチ機能も備えています。サポートが終了したレガシーOSや、サポート対象外のシステムでは、エージェントをアップグレードできない場合があります。そのような場合でも、ネットワークレベルで仮想パッチのシグネチャを適用することで保護が可能です。これは、特に価値を感じている機能の一つです。例えば、新しいゼロデイ脆弱性が発見され、リンクをプレビューモードで開いただけでも悪意のあるコードが実行されるとします。通常、すべての端末に数時間以内で正規の修正パッチを適用することは現実的ではありません。当社は中規模組織ではありますが、IT環境の規模が大きいため、パッチの検証から展開までに数日、場合によっては1週間程度かかることもあります。しかし、仮想パッチと、あらゆるテレメトリが統合されたXDRがあれば、脆弱性が即座に保護されていることを確認できます。緩和策が迅速に講じられるだけでなく、その脅威に関連する環境内の不審な挙動も検出されます。さらに、カスタムのハンティングクエリを作成し、検出能力を強化することも可能です。このように、Workbenchの高度な検出機能と、仮想パッチによるプロアクティブな防御は、非常に有効だと感じています。

また、外部に公開されている資産を監視できるエグゼクティブダッシュボードも提供されます。どのポートが開いているか、そこに対してどのような既知の脆弱性がスキャンされているかを確認できます。これにより可視性が向上し、対応および行動にかかる平均時間を短縮できます。

ユーザーインターフェースは非常に使いやすいと感じています。実際に操作しながら設定していくことで、自然と使い方を覚えられます。操作に慣れていれば、コンソール内の各セクションをスムーズに行き来できますが、初めて使用する場合には多少の学習が必要かもしれません。トレンドマイクロが過去2年間にわたり提供してきた取り組みとして、実際の脅威アクターに基づいたシナリオを用いたCDFのようなイベントがあります。これらは、参加者をゲーム化された体験に引き込みながら学習を促します。イベントIDや、その確認方法が示され、イベントベースの脅威ハンティング手法や、侵害の兆候を抽出する方法を学べます。「疑わしいオブジェクト」と呼ばれる機能もあり、それをブロックする方法が示されます。Palo Alto Networksに送信される脅威インテリジェンスフィードと関連付けられた疑わしいオブジェクトが検出された場合、XDRやTrendAI Vision One™ Protectionでブロックするだけでなく、即座にファイアウォールとも連携され、境界レベルでの防御が可能になります。便利な機能は数多くありますが、さまざまなサブセクション間の切り替えを理解するには、多少時間がかかるかもしれません。それでも、初心者であっても操作は比較的簡単です。UIは非常に直感的で、詳細な情報と豊富なテレメトリが提供されているため、事象を正しく理解できます。サイバーセキュリティのバックグラウンドが少しでもあれば、すぐに使いこなせるはずです。

トレンドマイクロは継続的にアップデートを行っています。数週間ごとに改善が加えられ、その内容はいずれも実践的です。同社のアジャイル開発手法は、顧客からのフィードバックを真摯に反映し、製品に継続的に投資している点で高く評価できます。静的な既成製品を提供するのではなく、常に最新の防御状態が保たれています。脅威環境は常に変化しており、攻撃手法も進化し続けています。

リスクインデックス機能を利用することで、同じ地域にある他の組織と比較し、自社のリスクレベルをベンチマークできます。自社が他社より優れている点、あるいは改善が必要な点を客観的に把握するためです。もし劣っている分野があれば、その根本原因を理解し、具体的な改善策を講じる上で役立ちます。

改善すべき点はありますか?

レポート機能には、まだ改善の余地があると感じています。現在も改善が進められており、着実に進化しています。本製品には複数の開発チームが携わっています。他の大規模な組織と同様に、多くのエンジニアが製品の開発や改修に関わっており、それぞれが独自の開発ルーチンやサイクル、コード理解を持っています。以前と比べると大幅に改善されましたが、さらに進化する余地はあると思います。最近では、新しいレポートがいくつか追加されました。私が特に評価しているのは、フィードバックに真摯に耳を傾けてくれる点です。必要なレポート機能について要望を伝えると、それに基づいて迅速に対応してくれます。要望がメールや会議の中で埋もれてしまうことはありません。

このソリューションをどのくらいの期間利用していますか?

TrendAI Vision One™ を3年近く使用しています。

ソリューションの安定性についてはどう評価していますか?

ダウンタイムは一度も経験していません。導入してからの3年間で、コンソールがダウンしたことは一切ありません。

非常に強固で安定した防御体制が整っています。現在は高度に統合され、相互に連携したシステムとなっています。私は、業務時間の大半をTrendAI Vision One™ のチューニングと運用に充てています。ほとんどの場合、100%安定稼働しています。これまで問題は一切発生していません。非常に安定しており、安定性は10点満点中10点と評価しています。

ソリューションの拡張性についてはどう評価していますか?

当社は南西部に拠点を置いており、比較的大規模な環境で運用しています。COVID-19以降、リモートワークを導入し、現在では標準的な運用環境の一部となっています。新しいサーバ、デスクトップ、ノートパソコンには、必ずエージェントをインストールしています。当社は複数の拠点を持っており、クイーンズランド州中部および北部にも拠点があります。それらすべての拠点に展開しており、本ソリューションは現在、3つの拠点すべてで利用されています。この点からも、包括的で拡張性の高いソリューションだと評価しています。

TrendAI Vision One™ は、現在複数のチームで活用されています。現在、約15~20名が利用しています。ネットワークおよびセキュリティチーム、そして中核となるサイバーセキュリティチームがあります。具体的には、TrendAI™ Apex Oneとデスクトップ環境を担当するチーム、さらにサーバおよびクラウド環境を担当するチームが存在します。これらのメンバーは全員、注意すべきポイントやアラートの発生源、初動対応について理解しています。社内では、私自身が複数回トレーニングを実施しました。その結果、各チームが共通認識を持って運用できる体制を構築できています。

カスタマーサービスやサポート体制はいかがですか?

カスタマーサポートの対応は非常に優れています。技術力が高く、特にレスポンスの速さを高く評価しています。問い合わせを行うと、通常は2時間以内に担当者から電話またはメールで連絡があります。専任のリレーションシップマネージャ、もしくはテクニカルアカウントマネージャがアサインされており、隔週で定例の電話会議を実施してくれます。彼らはさまざまな課題に対応し、必要に応じて適切なエスカレーションパスも提示してくれます。ベンダーとしても、サポート担当者としても、その対応品質は非常に高いと感じています。

カスタマーサービス・サポートの総合評価を教えてください。

非常に満足

以前はどのソリューションを使用していましたか?また、なぜ切り替えられたのですか?

当社では、Symantecの製品を使用していました。約3年半前にソリューションの調査を行った当時、業界全体がEDRへと移行しつつありました。EDRソリューションは、さまざまなテクノロジーに対応できる点が特徴です。静的なシグネチャベースの検出とは異なり、従来型の対策は高度な脅威によって容易に回避されるリスクがありました。そのため、より高度で柔軟な検知・対応が可能なソリューションを検討する必要がありました。

主な検討ポイントは、コストと仮想パッチの適用でした。私たちは、仮想パッチ適用を支援してくれるソリューションを探していました。ゼロデイ攻撃を受けた場合には、チームの規模にかかわらず、即座に正規のパッチを適用できないケースもあります。病院ではシステムを停止することができません。パッチ適用には複数の検証プロセスが必要であり、その間、システムは脆弱な状態に置かれてしまいます。そのため、仮想パッチ機能と高度な検出機能を備え、正規パッチを適用するまでの猶予期間を安全に確保できるソリューションを求めていました。TrendAI Vision One™ は、こうした要件を的確に満たしています。

さらに、フルスタックのEDR機能も大きな評価ポイントでした。単なるアンチウイルスや標準的なEDR機能にとどまらず、より広範なセキュリティ対策を実現できます。例えば、ファイルの整合性監視(FIM)や、既知のシステムファイルキャッシュのベースライン作成など、幅広い高度な機能を活用できる点も魅力でした。

初期導入・設定のプロセスはいかがでしたか?

当社のITインフラはハイブリッド型です。TrendAI Vision One™ のコンソールはSaaSベースで提供されており、クラウド上で動作します。一方で、アップデートを中継するリレーサーバがあるため、エージェントはローカル環境へ展開する必要があります。サーバやエンドポイント(ノートパソコンやデスクトップなど)に導入するEDRクライアントは、オンプレミス環境に設置しています。クラウドセキュリティポスチャ管理やワークロード保護もSaaSベースで提供されており、APIを介して連携します。オンプレミスに配置するEDRクライアントを除けば、その他の多くの統合機能は基本的にSaaSベースで利用できます。

以前使用していたSymantecの製品は非常に古いものでした。マシン上にレジストリやファイルが残存していたため、初期導入フェーズではやや工数を要しました。それらを完全にアンインストールした上で、新しいエージェントを導入する必要がありました。とはいえ、全体としては導入プロセスは比較的スムーズに進みました。EDR導入において最大の課題は、自社のネットワークトラフィック、日々のワークフロー、そして利用しているアプリケーションの正常な挙動を正確に把握することです。多くのEDRにはリアルタイムスキャン機能があり、認証情報が保存されているメモリ領域へのアクセスや、保護されたシステムファイルへの書き込みを試みるプロセスが、正規の挙動として認識されない場合、即座にブロックされることがあります。そのため、既知のアプリケーションや既知のトラフィックをホワイトリストに登録し、精度の高いベースラインを作成するプロセスが非常に重要でした。結果として、円滑に導入することができました。適切なチューニングには一定の時間を要しましたが、環境の変化に応じて継続的な微調整を行うことで、安定した運用が実現しています。大きな問題やトラブルは発生していません。なお、実際の導入作業については、私自身が直接担当したわけではありません。

日常的に特別なメンテナンスは必要ありません。最近私が把握している大きなアーキテクチャ変更としては、バージョン1からバージョン2への移行、そして今後予定されているバージョン3へのアップデートがあります。これらはすべてクラウド側のバックグラウンドでシームレスに実施されています。当社では、別の地域に展開されていたエージェントをオンプレミス環境へ移行する必要がありましたが、マイグレーション作業の大部分については、トレンドマイクロのバックエンドチームが手厚く支援してくれました。

導入支援を行う実装チームのサポートはいかがでしたか?

導入にあたっては、トレンドマイクロのプロジェクトマネージャと密に連携する、専任のプロジェクトチームを社内に編成しました。その体制により、要件整理から導入までをスムーズに進めることができました。

コストパフォーマンスやライセンス体系についてのご意見をお聞かせください。

私自身は契約の詳細をすべて把握しているわけではありません。決して安価な製品ではありませんが、私の知る限りでは、CrowdStrikeやSentinelOneなど、他の EDR/XDR分野の業界リーダーと肩を並べる価値のあるソリューションだと感じています。トレンドマイクロの営業チームは非常に柔軟な提案を行ってくれます。多くの営業担当者と同様に、私もその評判を耳にしており、実際にそれを体感しました。

セキュリティ対策全般に共通する課題として、より高い可視性と豊富なデータポイントを得るためには、特定のベンダーのエコシステム全体を導入する必要がある点が挙げられます。一方で、それによって自社のシステム環境を、より深く、統合的に理解できるようになります。

当初は、エンドポイントとサーバの脅威検出からスモールスタートしました。その後、試用期間としてセキュリティ運用機能を段階的に提供してもらいました。有用性を十分に確認した上で、NDR機能やクラウドセキュリティなど、その他の拡張機能を追加導入しています。コストパフォーマンスの面でも、また私たちのビジネスニーズを深く理解した上で提案してくれる点においても、非常に満足しています。

トレンドマイクロのチームは非常に優秀で、これは他のベンダーではあまり経験したことがありません。彼らは非常にプロアクティブで、サイバーセキュリティの脅威ランドスケープにおける最新動向、例えば新しい攻撃手法や検出ロジック、新しいウェビナー、トレーニングなどについて、積極的に情報提供してくれます。数週間ごとに連絡を取り、定期的にミーティングの機会を設け、当社の運用において改善できる点を共に理解しようと努めてくれます。このような継続的なパートナーシップとサービス体制は、非常に価値の高い取り組みだと感じています。私は、ソリューションを単純な導入コストだけで評価しているわけではありません。エンタープライズ向けのセキュリティ製品において、「安価」であること自体が価値になることはほとんどありません。重要なのは、ベンダーから提供されるサービスの質と付加価値です。製品を導入して終わり、というような「売り切り」の姿勢ではありません。セキュリティ運用は常に進化し続けるものであり、ベンダーとの継続的な関わりが不可欠です。トレンドマイクロは、その進化の過程において私たちを正しく導いてくれます。ロードマップ上で今後どのような新機能が提供されるのかを共有してくれます。また、当社のユースケースを丁寧にヒアリングし、どのように支援できるかを具体的に提案してくれます。現場で直面している事象や、環境内に残る課題やギャップについても確認し、それらを解決するための技術的な支援を提供してくれます。これは私個人の率直な感想ですが、トレンドマイクロは本当に信頼できる、素晴らしいパートナーだと感じています。

他にどのようなソリューションを検討しましたか?

他のセキュリティベンダーのソリューションも検討しました。両製品のEDRクライアントを実際の環境に導入し、テストを行いました。当時は、「セキュリティオペレーション」という言葉自体が、市場ではバズワード的に使われている印象がありました。セキュリティオペレーションが具体的に何を意味するのか、またそれを自社で実運用できるのかについても、手探りの状態でした。数ヵ月間試用可能なPoC(Proof of Concept)の形で提供され、私はTrendAI Vision One™ と、市場で高い知名度を持つ別のベンダーのEDRソリューションを比較検証しました。実際の攻撃シミュレーションも行い、悪意のあるコードやランサムウェアの検体を用いた複数の攻撃シナリオを実行しました。トレンドマイクロのソリューションは、ほとんどの攻撃を検出できる点で非常に優れていました。一方、もう一方のソリューションの検出率は約50%にとどまりました。その後、こうした検証結果に基づき、経営陣向けの評価レポートを作成しました。

当時、Palo Alto NetworksがCortex XDRという製品を展開していることも把握していました。同社はEDR技術を持つ別企業を買収し、それを自社プラットフォームに統合していました。同社のアプローチはやや異なり、ネットワークファイアウォールを第一の防御線とする考え方でした。例えば、マシンに潜伏したマルウェアが、環境外の C&C(コマンド&コントロール)サーバや悪意のあるドメインに対して、特定のポートで通信を試みるケースを想定します。Cortex XDRは、こうした挙動をネットワーク側で検知し、一定のしきい値に達するとアラートを発報する設計でした。しかし、XDRが本格的な防御アクションを開始するまでに、社内で多数のマシンが感染することを前提とした設計は、当時の要件では受け入れられませんでした。初動対応としては遅すぎると感じました。現在では、同社もアーキテクチャを大きく進化させていると聞いています。おそらく、他のお客さまからのフィードバックを受け、製品仕様を改善してきたのだと思います。同社は優れたテクノロジー企業ですが、当時の私たちの厳格なセキュリティ要件を満たしていませんでした。EDR評価テストにおける検出精度も十分とは言えず、さらに重要だったのは、当時必須としていた重要な要件を満たしていなかった点です。私たちは、サポートが終了したレガシーOSを保護するための仮想パッチ機能と、そのシグネチャによる継続的な保護を求めていました。この要件を満たしていたことが、最終的にトレンドマイクロを選択した決定的な理由です。

導入を検討している他社へ何かアドバイスはありますか?

このソリューションを検討されている方には、まずPoCを実施することをお勧めします。自社の運用ワークフローやネットワークトラフィックの特性を、深く理解することが重要です。製品導入にあたっては、ソリューションに対して適切な期待値を持つことも欠かせません。このプラットフォームの真価を発揮するには、他のセキュリティコンポーネントへの投資や連携が必要になる場合もあります。しかし、一度本番環境で稼働させ、最適化のチューニングを行えば、確かな投資対効果(ROI)と、セキュリティ運用の価値を実感できるはずです。

現在、トレンドマイクロは当社にとって強固なセキュリティパートナーです。当社は同社のテクノロジーに相応の投資を行ってきたため、ビジネスパートナーとして深く信頼し、緊密に連携しています。同社の提供するソリューションは、当社のサイバー防御体制にとって不可欠であり、非常に価値の高いものであることが実証されています。私自身も、トレンドマイクロの脅威リサーチの動向を常に注視しています。それは私だけではありません。業界全体でも、トレンドマイクロのZDI(Zero Day Initiative)が、世界で公開される脆弱性の約60%を発見・報告している実績は広く知られています。これは、他のどのセキュリティベンダーと比べても非常に高い水準です。同社は、世界トップクラスのリサーチャチームを擁しています。

TrendAI Vision One™ の総合評価は、10点満点中9点と評価しています。レポート機能にはまだ改善の余地がありますが、アップデートのたびに着実に進化しています。最近では、TrendAI Vision One™ において、自動脅威ハンティングクエリや、生成AIを活用したセキュリティアシスタント(AIボット)の提供が開始されたと聞いています。これらの機能は現在プレビュー段階ですが、非常に速いペースで進化しています。また、高度なインシデントレスポンスに向けたフォレンジック機能も搭載されています。TrendAI Vision One™ のポータル画面から直接フォレンジック調査のケースを作成し、調査ログを記録することも可能になりました。運用者の利便性を高める機能強化が継続的に行われており、TrendAI Vision One™ は、常に進化を続けるダイナミックなセキュリティプラットフォームだと評価しています。

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