解析者: Roland Marco Dela Paz   

 別名:

Symantec : W32.Ackantta.B@mm; Sophos : W32/AutoRun-BHX

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。 ワームは、正規アプリケーションのものとよく似たアイコンを使用し、ユーザがクリックするように促します。

ワームは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。

ワームは、作成されたファイルを実行します。

  詳細

ファイルサイズ 882,176 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年11月26日

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\jushed.exe

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\javaup.exe - detected as TROJ_INJECT.JKSA
  • %System%\javaup2.exe - detected as TROJ_HILOTI.SMEO

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Sun Java Update Scheudler = %System%\jushed.exe

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Jakarta

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Jakarta

ワームは、インストールの過程で以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
fck_java = 11

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
fck_oracle = 29

ワームは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%System%\jushed.exe = %System%\jushed.exe:*:Enabled:Explorer

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • [DRIVE]:\RECYCLER\{SID}

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • [DRIVE]:\RECYCLER\{SID}\redmond.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
open=RECYCLER\{SID}\redmond.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folder to view files
shell\open=Open
shell\open\command=RECYCLER\{SID}\redmond.exe
shell\open\default=1

ワームは、正規アプリケーションのものとよく似たアイコンを使用し、ユーザがクリックするように促します。

ルートキット機能

ワームは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。

作成活動

ワームは、作成されたファイルを実行します。

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://{BLOCKED}myip.com/automation/n09230945.asp

マルウェアは、Eメールを介して感染活動を行う機能を備えています。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI パターンファイル: still under processing by pattern team

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「WORM_PROLACO.QZZ」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    • TROJ_INJECT.JKSA
    • TROJ_HILOTI.SMEO

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\
    • Jakarta
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\
    • Jakarta

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • fck_java = 11
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • fck_oracle = 29
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %System%\jushed.exe = %System%\jushed.exe:*:Enabled:Explorer
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Sun Java Update Scheudler = %System%\jushed.exe

手順 6

「WORM_PROLACO.QZZ」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
open=RECYCLER\{SID}\redmond.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folder to view files
shell\open=Open
shell\open\command=RECYCLER\{SID}\redmond.exe
shell\open\default=1

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 [DRIVE:]\RECYCLER\{SID}

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_PROLACO.QZZ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 9

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 DATA_GENERIC
  • [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
  • 検索が終了したら、フォルダを選択し、SHIFT+DELETEを押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
  • 残りのフォルダに対して、このマルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順2.)から4.)を繰り返してください。
      DATA_GENERIC

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