解析者: jasperm   
 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、ファイル "dsetup.exe" を実行します。このファイルは、作成したコンポーネントを%System%ディレクトリにインストールします。

マルウェアは、「TROJ_GORIADU.SMM」の環境設定ファイルを、フォルダ "%Windows%\inf" にコピーします。そしてマルウェアは、%System%\driversディレクトリに、「TROJ_GORIADU.SMM」として検出されるファイル "sumpod.sys" をコピーします。

マルウェアは、ある特定のレジストリキーを追加することにより、この "sumpod.sys" をシステムサービスとして登録します。

マルウェアは、%System%フォルダ内にファイルを作成し、それを実行します。

マルウェアは、フォルダ "%System%\hardpol" を作成します。そしてファイル名 "hardpol.dll" として "spass.dll" のコピーを作成し、実行します。作成されたファイル "hardpol.dll" マルウェアは、「TROJ_GORIADU.SMM」として検出されます。

マルウェアは、作成したフォルダ内に、フォルダ "MyIEData" を作成します。そしてフォルダ "MyIEData" 内に、「TROJ_GORIADU.SMM」の環境設定ファイルをコピーします。

マルウェアは、ファイル "dsetup.exe" を実行、%Program Files%ディレクトリに最初に作成したファイルを削除します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 なし
発見日 2011年1月24日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_GORIADU.SMX

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\baidu\newnetgar.dll - detected as TROJ_GORIADU.SMW
  • %Program Files%\baidu\spass.dll - detected as TROJ_GORIADU.SMC
  • %Program Files%\baidu\passthru.dll - detected as TROJ_GORIADU.SMY
  • %Program Files%\baidu\netsf.inf - NDIS miniport driver configuration file
  • %Program Files%\baidu\netsf_m.inf - NDIS miniport driver configuration file
  • %Program Files%\baidu\sumpod-nos.sys - detected as TROJ_GORIADU.SMM
  • %Program Files%\baidu\sumpod.sys - detected as TROJ_GORIADU.SMM
  • %Program Files%\baidu\SysDat.bin - TROJ_GORIADU.SMC configuration file
  • %Program Files%\baidu\msfsg.exe - detected as TROJ_GORIADU.SMX
  • %Program Files%\baidu\dsetup.exe - detected as TROJ_GORIADU.SMX

(註：%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\baidu

(註：%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

その他

マルウェアは、ファイル "dsetup.exe" を実行します。このファイルは、作成したコンポーネントを%System%ディレクトリにインストールします。

マルウェアは、「TROJ_GORIADU.SMM」の環境設定ファイルを、フォルダ "%Windows%\inf" 内にコピーします。

そしてマルウェアは、%System%\driversディレクトリに、「TROJ_GORIADU.SMM」として検出されるファイル "sumpod.sys" をコピーします。

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加することにより、この "sumpod.sys" をシステムサービスとして登録します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Passthru

マルウェアは、%System%フォルダ内に以下のようにファイルを作成し、実行します。

  • passthru.dll to passthru.dll
  • newnetgar.dll to idecomp.dll

マルウェアは、フォルダ "%System%\hardpol" を作成します。そしてマルウェアは、ファイル名 "hardpol.dll" として "spass.dll" のコピーを作成し、実行します。作成されたファイル "hardpol.dll" は、「TROJ_GORIADU.SMM」として検出されます。

マルウェアは、作成したフォルダ内に、フォルダ "MyIEData" を作成します。そしてフォルダ "MyIEData" 内に、「TROJ_GORIADU.SMM」の環境設定ファイルをコピーします。

マルウェアは、ファイル "dsetup.exe" を実行後、%Program Files%ディレクトリに最初に作成したファイルを削除します。

（註：%System%は、Windowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000 の場合、%System% ＝ C:\WinNT\System32、Windows XP/Server 2003 の場合、%System% ＝ C:\Windows\System32です。）

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.796.11
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年1月27日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.797.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年1月27日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_GORIADU.DRP」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    • TROJ_GORIADU.SMX
    • TROJ_GORIADU.SMW
    • TROJ_GORIADU.SMC
    • TROJ_GORIADU.SMY
    • TROJ_GORIADU.SMM

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • PassThru

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註：このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\baidu

手順 5

最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_GORIADU.DRP」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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