国内企業のIIoT/OTセキュリティ対策、導入における課題は「予算の確保」|IDC Japan

Apr 07, 2020
スマートファクトリー

調査会社のIDC Japanは4月1日、IIoT(Industrial Internet of Things)/OT(Operational Technology)システムのセキュリティ対策について、国内企業の実態を調査した結果を発表しました。調査時期は2020年1月24日~28日で、国内の企業(官公庁を含む)360社の担当者が回答しています。

近年、品質管理・モニタリング・製造プロセスの最適化など、産業現場でIIoTの導入が進んでいます。さらに、OTシステムやICS(Industrial Control System、産業制御システム)も公共インフラ企業・公益事業者、製造業などで導入されています。一方で、サイバー攻撃のリスクも増大しました。

今回の調査によると、「加工組立製造」「プロセス製造」などの製造業では、「事件/事故が発生したことがある」「事件/事故にはならなかったが危険を感じたことがある」との回答が合計30%を超えていました。具体的には「工場やシステムの破壊/破損/故障」「生産/製造ラインの停止」「制御データやパラメーターの改ざん」といった回答があがりました。

IIoT/OTのセキュリティ対策の状況については、49.8%の企業が「不十分」と認識していましたが、「導入/強化を計画していない」という企業も19%存在しました。

セキュリティ対策の導入における課題としては、「予算の確保」37.8%が最多。「専門技術者の人材不足」32.8%がそれに続きます。そのほか「運用管理」25.0%も多く、経営面でも人材面でも課題となっていることが伺えます。なお、セキュリティ対策予算に関しては、従業員規模が大きくなるに従い、予算を確保している企業は増加していました。IIoT/OTシステム投資額に対するセキュリティ関連投資の割合は「10%未満」の企業が6割以上。2019年度との比較では、「増減なし」見込みの企業が52.2%でした。さらに「減少」13.1%に対し、「増加」11.1%に留まっており、潤沢な予算が見込めるとは言えない状況です。

IIoT/OTのセキュリティ対策はまだまだ途上であり、経営幹部の啓発、社内体制の強化を図るほか、外部のベンダーを活用するなど、自社の規模に合わせた課題解決の推進が重要と言えるでしょう。

セキュリティ対策の導入や強化の課題(IDCの発表資料より、n=360)


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