WORM_NITOL.SMB
Trojan:Win32/Nitol.A (Microsoft), Backdoor.Trojan (Symantec), [00009cd8.EXE]:Generic Dropper!1xh (NAI), Mal/Nitol-C (Sophos), Gen:Variant.Graftor.874 (FSecure), WORM/Rbot.Gen (Antivir), Gen:Variant.Graftor.874 (Bitdefender), W32/Scar.GKRE!tr (Fortinet), Trojan.Win32.Patcher (Ikarus), a variant of Win32/ServStart.AD trojan (NOD32), Trj/Zbot.M (Panda), Trojan.Scar.gknj (VBA32)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

マルウェアタイプ:
ワーム
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
ワームは、すべての実行中プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。
ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。
詳細
侵入方法
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
ワームは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。
- %System%\{random filename}.exe
(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)
ワームは、すべての実行中プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。
ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- {random mutex} same as the name of the added service
自動実行方法
ワームは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random key}
ImagePath = "%System%\{random filename}.exe"
他のシステム変更
ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random key}\Security
Security = {Randonm Data}
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager
PendingFileRenameOperations = %User Temp%\SOFTWARE.LOG
感染活動
ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。
- RCX3.tmp
- VIP.exe
- Server.exe
バックドア活動
ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Access URL using Internet Explorer
- Download and execute arbitrary files
- Update copy
ワームは、コマンド&コントロール(C&C)サーバに以下の情報を通知します。
- Computer Name
- CPU Speed
- OS Product Name
- Memory Size
ダウンロード活動
ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.137.238:{random port}
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.62.73:8000
- {random domain}.{BLOCKED}2.org
- rat2.{BLOCKED}li.com
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_NITOL.SMB」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
不明なレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\{random key}
- ImagePath = "%System%\{random filename}.exe"
- ImagePath = "%System%\{random filename}.exe"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager
- PendingFileRenameOperations = "%User Temp%\SOFTWARE.LOG"
- PendingFileRenameOperations = "%User Temp%\SOFTWARE.LOG"
手順 5
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\{random key}\Security
- Security = "{Randonm Data}"
- Security = "{Randonm Data}"
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_NITOL.SMB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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