解析者: Sabrina Lei Sioting   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 ソフトウェアの脆弱性を利用した感染活動, 共有ネットワークフォルダを介した感染活動

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、特定のポートを開き、ネットワーク共有フォルダにアクセスします。 ワームは、ソフトウェアに存在する脆弱性を利用して、ネットワーク上で感染活動をします。

  詳細

使用ポート TCP port 445 (Microsoft-DS)
ファイルサイズ 57,344 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年11月10日
ペイロード 情報収集

侵入方法

ワームは、ネットワーク共有フォルダを経由してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\csrss.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Update = "{malware path}\{malware name}.exe"

感染活動

ワームは、以下のポートを開き、ネットワーク共有フォルダにアクセスします。

  • TCP port 445

ワームは、以下のユーザ名およびパスワードを用いて、パスワード保護された共有フォルダにアクセスします。

  • User name: administrator
  • Password: {any of the following}
    • !@#$%
    • &*()_+
    • 111111
    • 12345
    • 123456
    • 1234567
    • 54321
    • 654321
    • BUMBLE
    • admin
    • angel
    • asdfg
    • asdfgh
    • mail1
    • mail123
    • mail1234
    • passwd
    • password
    • test1234
    • web123
    • web1234
    • ~!@#$%

ワームは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して、ネットワーク上で感染活動をします。

  • (MS08-067) Vulnerability in Server Service Could Allow Remote Code Execution (958644)

作成活動

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\lsasvc.exe

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 7.610.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年11月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.611.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年11月11日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「WORM_MYDOOM.DA」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Windows Update = "{malware path}\{malware name}.exe"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\lsasvc.exe

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_MYDOOM.DA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。


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