解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Backdoor:Win32/Kelihos.A (Microsoft), PWS-Zbot.gen.df (McAfee), a variant of Win32/Kryptik.JEF trojan (Eset)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003, Windows Vista, Windows 7

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 461,824 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年12月27日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のフォルダを追加します。

  • {All User's Profile}\Application Data\boost_interprocess
  • {All User's Profile}\Application Data\boost_interprocess\{Date and Time of infection}

ワームは、以下の不正なファイルまたはコンポーネントを追加します。

  • {All User's Profile}\Application Data\boost_interprocess\{Date and Time of infection}\GoogleImpl

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
SmartIndex = "{malware path and file name}"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Google

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Google
ID = "50"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Google
ID2 = "{random values}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Google
ID3 = "{random values}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Google
AppID = "{random characters}"

ワームは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
{Malware Path and Filename} = "{Malware Path and Filename}:*:Enabled:{Filename}"

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.185.46/vYho/w5/pMSeoeJQF.htm

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.620.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年12月27日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.621.00

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「WORM_KELIHOS.MT」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
  • SmartIndex = "{malware path and file name}"
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
  • {Malware Path and Filename} = "{Malware Path and Filename}:*:Enabled:{Filename}"

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • Google

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • {All User's Profile}\Application Data\boost_interprocess

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_KELIHOS.MT」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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