更新者 : Roland Marco Dela Paz
 別名:

W32/Hamweq.worm.y (Mcafee); Worm:Win32/Hamweq.gen!C (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 [Malware]は、IRCサーバに接続し、不正リモートユーザからのコマンドを受信します。

  詳細

ファイルサイズ 286,720 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年4月25日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\CONFIG\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\usr.exe

(註：%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System Root%\CONFIG\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\Desktop.ini

(註：%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\CONFIG\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013
  • %System Root%\CONFIG

(註：%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{28ABC5C0-4FCB-11CF-AAX5-21CX3C644241}
StubPath = "%System Root%\CONFIG\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\usr.exe"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\.key

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {removable drive letter}:\CONFIG\
  • {removable drive letter}:\CONFIG\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • [DRIVE]:\CONFIG\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\usr.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
open=CONFIG\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\usr.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folder to view files
shell\open=Open
shell\open\command=CONFIG\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\usr.exe
shell\open\default=1

バックドア活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • uxp.{BLOCKED}s.as

[Malware]は、IRCサーバに接続し、不正リモートユーザからのコマンドを受信します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.938.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年4月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.939.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年4月25日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {removable drive letter}:\CONFIG\
  • {removable drive letter}:\CONFIG\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013
  • %System Root%\CONFIG
  • %System Root%\CONFIG\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • .key
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {28ABC5C0-4FCB-11CF-AAX5-21CX3C644241}

手順 5

「WORM_HAMWEQ.DN 」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
open=CONFIG\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\usr.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folder to view files
shell\open=Open
shell\open\command=CONFIG\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\usr.exe
shell\open\default=1

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_HAMWEQ.DN 」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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