解析者: Rhena Inocencio   

 別名:

Mal/ZboCheMan-D (Sophos), Win32/Rodpicom.C worm (NOD32)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インスタントメッセンジャ(IM)を介した感染活動, インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 ワームは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年4月30日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • BKDR_LIFTOH.DLF
  • WORM_DORKBOT.SMD

ワームは、以下のリモートサイトからダウンロードされコンピュータに侵入します。

  • http://{BLOCKED}e.com/dl/207669376/b3b53b9/168sh7e4a16.html
  • http://{BLOCKED}e.com/dl/207710970/f7f704a/00998re8g.html
  • http://{BLOCKED}e.com/dl/207739813/11b18e0/874wef89w4ef.html

インストール

ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • {CLSID}

ワームは、実行されると、以下のプロセスがコンピュータ上で実行されているかどうかを確認します。

  • skype.exe
  • msmsgs.exe
  • msnmsgr.exe
  • qip.exe
  • googletalk.exe
  • digsby-app.exe

ワームは、上述のアプリケーション上で確認したユーザの連絡先に、以下の短縮URLを送信します。

  • http://<省略>w.ly/ky40O
  • http://<省略>r.ly/9imj
  • http://<省略>t.ly/YhXcQX
  • http://<省略>s.gd/u7SkPM
  • http://<省略>o.gl/GU9nm
  • http://<省略>w.ly/kx0cr
  • http://<省略>r.ly/9ilb
  • http://<省略>o.gl/eAGRD
  • http://<省略>t.ly/ZvGTyS
  • http://<省略>s.gd/hYZqwG

そのURLは、「Mediafire」にアップロードされているファイルへユーザを誘導します。このファイルは、このワームのコピーの更新版である可能性があります。

ただし、情報公開日現在、このファイルがアップロードされているアカウントは、既に停止しています。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
VSAPI OPR パターンバージョン 9.889.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年4月30日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「WORM_DORKBOT.SME」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

「WORM_DORKBOT.SME」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_DORKBOT.SME」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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