解析者: John Anthony Banes   

 別名:

Worm:VBS/Slogod.B (Microsoft); VBS.Solow (Norton); VBS:Solow-L (Avast)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 物理ドライブまたはリムーバブルドライブ経由による侵入, 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 3,796 bytes
タイプ VBS
メモリ常駐 はい
発見日 2019年3月4日
ペイロード ウインドウの表示

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\maskrider2001.vbs

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
maskrider = %Windows%\maskrider2001.vbs

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Window Title = TAGA ESTI, MARINDUQUE MABUHAY!!!

感染活動

ワームは、以下のドライブ内に自身のコピーを作成します。

  • {fixed drive letter}:\maskrider2001.vbs
  • {removable drive letter}:\maskrider2001.vbs (except drive A:)

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
shellexecute=wscript.exe maskrider2001.vbs

<補足>

感染活動

ワームは、以下のドライブ内に自身のコピーを作成します。

  • {固定ドライブ文字}:\maskrider2001.vbs
  • {リムーバブルドライブ文字}:\maskrider2001.vbs (ドライブAを除く:)

注意:
ワームは、Internet Explorer (IE) のタイトルバーに表示される文章を変更するためにレジストリ値を追加します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.852.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年3月5日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.853.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年3月6日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • maskrider = %Windows%\maskrider2001.vbs
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • Window Title = TAGA ESTI, MARINDUQUE MABUHAY!!!

手順 5

「Worm.VBS.SOLOW.A」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
  • [autorun]
  • shellexecute=wscript.exe maskrider2001.vbs

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Worm.VBS.SOLOW.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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