TSPY_ONLINEG.LYY
BehavesLike.Win32.Malware.sfd (mx-v), BehavesLike.Win32.Malware.sfd (mx-v) (Sunbelt)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

マルウェアタイプ:
スパイウェア
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %Program Files%\Internet Explorer\OnlO0r.bak
(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)
自動実行方法
スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加し、自身をBrowser Helper Object(BHO)として登録します。これにより、Internet Explorer(IE)が起動するとスパイウェアが自動実行されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{C2626E66-D21B-E628-C1DF-1DACCFA36ED2}
他のシステム変更
スパイウェアは、以下のファイルを削除します。
- %System%\drivers\etc\hosts
(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)
スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{CC3596CB-D6C1-ECA1-AE51-DEEA63F6C21C}
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{C2626E66-D21B-E628-C1DF-1DACCFA36ED2}
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
*\shellex\ContextMenuHandlers\
ReliveHookDLL
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6C7596CB-31CC-BBA3-BE51-2EEA62F9C51D}
スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{CC3596CB-D6C1-ECA1-AE51-DEEA63F6C21C}\
InProcServer32
(Default) = "%Program Files%\Internet Explorer\OnlO0r.dll"
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{C2626E66-D21B-E628-C1DF-1DACCFA36ED2}\
InProcServer32
(Default) = "%Program Files%\Common Files\fjOs0r.dll"
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6C7596CB-31CC-BBA3-BE51-2EEA62F9C51D}\
InProcServer32
(Default) = "%Program Files%\Common Files\fjOs0r.dll"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
*\shellex\ContextMenuHandlers\
ReliveHookDLL
(Default) = "{6C7596CB-31CC-BBA3-BE51-2EEA62F9C51D}"
作成活動
スパイウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Program Files%\Internet Explorer\OnlO0r.dll
- %Program Files%\Common Files\fjOs0r.dll
(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。
手順 3
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
- {6C7596CB-31CC-BBA3-BE51-2EEA62F9C51D}
- {6C7596CB-31CC-BBA3-BE51-2EEA62F9C51D}
- In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
- {C2626E66-D21B-E628-C1DF-1DACCFA36ED2}
- {C2626E66-D21B-E628-C1DF-1DACCFA36ED2}
- In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
- {CC3596CB-D6C1-ECA1-AE51-DEEA63F6C21C}
- {CC3596CB-D6C1-ECA1-AE51-DEEA63F6C21C}
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\*\shellex\ContextMenuHandlers
- ReliveHookDLL
- ReliveHookDLL
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %Program Files%\Internet Explorer\OnlO0r.dll
- %Program Files%\Common Files\fjOs0r.dll
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_ONLINEG.LYY」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 6
以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- %System%\drivers\etc\hosts
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