TSPY_GOLROTED.LCN
Trojan:Win32/Skeeyah.A!rfn (Microsoft); Trojan.MSIL.Inject.cybf (Kaspersky); MSIL/MEN.OM!tr (Fortinet); Gen:Variant.MSILPerseus.57 (BitDefender)
Windows

マルウェアタイプ:
スパイウェア
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
スパイウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
スパイウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
詳細
侵入方法
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
スパイウェアは、以下の無害なファイルを作成します。
- %Application Data%\pidloc.txt → contains full name and path of malware process
- %User Temp%\holdermail.txt
- %User Temp%\holderwb.txt
- %Application Data%\pid.txt → contains the process id of the malware process
(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)
他のシステム変更
スパイウェアは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "1"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「{User preference}」となります。)
感染活動
スパイウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
バックドア活動
スパイウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
情報漏えい
スパイウェアは、以下の情報を収集します。
- Computer name
- Local Date and Time
- Installed Language
- .Net Version
- Operating System Platform
- Operating System Version
- Internal IP Address
- External Ip Address
- Installed Antivirus
- Installed Firewall
- Key logs
- Clipboard logs
- Computer Screenshot
- Account information from:
- Bitcoin
- Minecraft
- Steam
- RuneScape
- Internet Download Manager
- jDownloader
スパイウェアは、保存されている以下のEメール認証情報を収集します。
- Thunderbird
- Eudora
- Outlook Express
- MS Outlook 2002/2003/2007/2010
- Google Desktop
- Google Talk
- MSN Messenger
- Windows Mail
- Windows Live Mail
- Yahoo! Mail
- Group Mail
- IncrediMail
- Gmail
- Hotmail
- Netscape Mail
- Outlook 2013
スパイウェアは、以下のブラウザから、ユーザ名、パスワードやホスト名といった保存された情報を収集します。
- Internet Explorer
- Firefox
- Chrome
- Opera
- Safari
- SeaMonkey
その他
スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。
- http://whatismyipaddress.com/
スパイウェアが作成する以下の無害なファイルは、マルウェアのプロセスの完全な名称およびパスを含んでいます。
- %Application Data%\pidloc.txt
スパイウェアが作成する以下の無害なファイルは、マルウェアのプロセスのプロセスIDが含まれています。
- %Application Data%\pid.txt
スパイウェアが収集する情報は以下のとおりです。
- コンピュータ名
- 現地日時
- インストールされた言語
- NETのバージョン
- OSのプラットフォーム
- OSのバージョン
- 内部IPアドレス
- 外部IPアドレス
- インストールされたセキュリティ対策製品
- インストールされたファイアフォール
- キー入力操作情報
- クリップボードの情報
- コンピュータのスクリーンショット
- 以下のアカウント情報
- Bitcoin
- Minecraft
- Steam
- RuneScape
- Internet Download Manager
- jDownloader
スパイウェアは、収集した情報を以下の手法で送信します。
- Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) server: smtp.{BLOCKED}il.com
- File Transfer Protocol (FTP)サイト: ftp.{BLOCKED}an.mobi
- Webパネル: http://www.site.com/logs.php
スパイウェアは、ルートキット機能を備えていません。
スパイウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「TSPY_GOLROTED.LCN」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: Hidden = "1"
To: Hidden = {User preference}
- From: Hidden = "1"
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %Application Data%\pidloc.txt
- %User Temp%\holdermail.txt
- %User Temp%\holderwb.txt
- %Application Data%\pid.txt
手順 6
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_GOLROTED.LCN」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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