解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

Trojan:Win32/Malagent!gmb (Microsoft), Backdoor.Win32.Dyreza.d (Kaspersky), Win32/Battdil.C (ESET), W32/Dyreza.C!tr.bdr (Fortinet), Win32:Malware-gen (Avast)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、「Dyreza」としても知られるバンキングトロジャン(オンライン銀行詐欺ツール)「Dyre」です。

スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2014年9月9日
ペイロード 情報収集, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\whr458da.db - configuration file

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • chrome.exe
  • firefox.exe
  • iexplore.exe

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Global\cdv5b74f5y7

スパイウェアは、プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://BLOCKED}hazip.com

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}34.142.186:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}55.183.98:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}65.249.224:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}65.212.188:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}65.194.117:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}7.71.122:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.236.54:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}65.204.210:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.250.88:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.220.166:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}65.204.223:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}65.237.178:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}65.237.144:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}65.237.145:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}65.237.145:443

<補足>

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\whr458da.db - 環境設定ファイル

注意:
スパイウェアは、環境設定ファイルを更新し、デフォルトの環境設定ファイルで指定されたC&Cサーバを介して標的となるエンティティを取得する可能性があります。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
VSAPI OPR パターンバージョン 11.139.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年9月10日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\whr458da.db

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_BANKER.DYR」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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