TROJ_SMALL.LIC
n/a
Windows 2000, XP, Server 2003
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、ドライブレターがAからZまでのドライブを確認します。確認したドライブがリムーバブルドライブの場合、マルウェアは、特定のファイルにこれらのドライブ中のすべてのファイルを列挙します。
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
マルウェアは、ネットワーク上での感染活動するの機能を備えていません。
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。
マルウェアは、自身を更新する機能を備えていません。
マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %Current%\{A070B132-UBB6-40A9-A24D-D5B909B5F864}
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
DEFAULT = {malware path and filename}
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = Explorer.exe, {malware path and filename}
(註：変更前の上記レジストリ値は、「Explorer.exe」となります。)
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
CabinetState
FullPath = 1
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Current%\{A070B132-UBB6-40A9-A24D-D5B909B5F864}\20101112_u\~dbthdu.db - non-malicious file
- %Current%\{A070B132-UBB6-40A9-A24D-D5B909B5F864}\20101112_a\~dbthda.db - non-malicious file
その他
このコードを分析した結果、マルウェアは、以下の機能を備えています。
マルウェアは、以下のファイルとしてコンピュータに侵入します。
- startup.exe - 自動起動設定用のレジストリ値を追加
- svchost.exe - 主となる活動を展開
マルウェアは、ドライブレターがAからZまでのドライブを確認します。確認したドライブがリムーバブルドライブの場合、マルウェアは、以下のファイルにこれらのドライブ中のすべてのファイルを列挙します。
- %Current%\{A070B132-UBB6-40A9-A24D-D5B909B5F864}\20101112_u\~dbthdu.db
- %Current%\{A070B132-UBB6-40A9-A24D-D5B909B5F864}\20101112_a\~dbthda.db
ドライブレターがAの場合、ファイルのリストは、"~dbthda.db" に書き込まれます。他のドライブレターの場合、ファイルのリストは、"~dbthdu.db" に書き込まれます。
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
「TROJ_SMALL.LIC」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 3
このレジストリ値を削除します。
警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- DEFAULT = {malware path and filename}
- DEFAULT = {malware path and filename}
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\CabinetState
- FullPath = 1
- FullPath = 1
手順 4
変更されたレジストリ値を修正します。
警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
- From: Shell = Explorer.exe, {malware path and filename}
To: Explorer.exe
- From: Shell = Explorer.exe, {malware path and filename}
手順 5
以下のフォルダを検索し削除します。
手順 6
最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_SMALL.LIC」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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