解析者: Jasen Sumalapao   

 別名:

Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt), is suspected of Trojan.Downloader.gen.h (VBA32), Mal/Behav-116 (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年8月6日

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_DROPPER.WSD

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • {Malware Path}\ker.dll
  • %Program Files%\WindowsZip\temp\Update\window.exe
  • %Program Files%\WindowsZip\temp\0.txt
  • %User Temp%\wuauclt.exe

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。. %User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\WindowsZip\temp\Update

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
User Shell Folders
Common Startup = %Program Files%\WindowsZip\temp\Update

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%ALLUSERSPROFILE%\Start Menu\Programs\Startup」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
load = %User Temp%\wuauclt.exe

(註:変更前の上記レジストリ値は、「""」となります。)

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}va2018.narod2.ru
  • http://{BLOCKED}z.yandex.ru

情報漏えい

[Malware]は、環境設定ファイルに記述されている認証情報を用い、収集した情報を以下のWebサイトへ送信します。

  • http://www.{BLOCKED}hooservice.com/cgi-edk/tdw.cgi

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_RUGENT.A」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

    • TROJ_DROPPER.WSD

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\WindowsZip

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Malware Path}\ker.dll

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders
    • From: Common Startup = "%Program Files%\WindowsZip\temp\Update"
      To: Common Startup = "%ALLUSERSPROFILE%\Start Menu\Programs\Startup"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
    • From: load = "%User Temp%\wuauclt.exe"
      To: load = ""

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_RUGENT.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください

関連マルウェア