解析者: Jennifer Gumban   

 別名:

Trojan:Win32/Ramnit (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 275,493 bytes
タイプ EXE
発見日 2016年9月24日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\{random}.exe
  • %AppDataLocal%\{random folder name}\{random file name}.exe

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %All Users Profile%\Application Data\{random}.log
  • %AppDataLocal%\{random}.log

(註:%All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.. %AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • svchost.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random file name} = "%AppDataLocal%\{random folder name}\{random file name}.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random file name} = "%User Temp%\{random file name}.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Userinit = "%AppDataLocal%\{random folder name}\{random file name}.exe"

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{random generated domain}.{eu|click|bid}
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.254.94:80/qq/3.exe

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「TROJ_RAMNIT.LBE」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このマルウェアは、通常モードまたはセーフモード下での検出および削除手順では、マルウェアを完全に削除することができない場合があります。そのため、以下の方法で Windows の回復コンソールを使用し、コンピュータを再起動してください。

•Windows 2000、XP および Server 2003 の場合

  1. Windows のインストール CD を使用して、コンピュータを再起動します。
  2. [セットアップへようこそ] 画面で、修復の R キーを押します。 (註: Windows2000 の場合、R キーを入力後 C キーを入力し、[修復オプション]から[回復コンソール]を選択します。)
  3. キーボードを選択します。
  4. 修復する Windows がインストールされているドライブを選択します(通常は 1 を選択します)。
  5. 管理者のパスワードを入力し、Enter を押します。管理者パスワードがない場合は、何も入力せずに Enter を押します。
  6. コマンドプロンプトに、以下のコマンドを入力し、Enter を押してください。
    SET AllowAllPaths = TRUE
DATA_GENERIC
  • コマンドプロンプトに exit と入力し、コンピュータを再起動してください。

    •Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:

    1. Windows のインストール DVD を使用して、コンピュータを再起動します。
    2. 再起動するかどうかの確認画面が表示されたら、いずれかのキーを入力し、表示される指示に従います。
    3. Windows のインストールDVDによっては、インストールする言語の選択が必要になる場合があります。 Windows のインストール画面で、言語、ロケール情報およびキーボードの種類と入力方法を選択します。[コンピュータを修復する]をクリックします。
    4. コンピュータを修復します。[次へ]-[コンピューターの修復]をクリックします。
    5. [システム回復オプション]で、[Windows の起動に伴う修復用の回復ツールを使用します。修復するオペレーティングシステムを選択してください。]を選択し、該当のオペレーティングシステムを選びます。そして[次へ]をクリックします。
    6. [スタートアップ修復]画面が表示された場合、[キャンセル]-[はい]-[完了]をクリックします。
    7. [システム回復オプション]メニューで、[コマンドプロンプト]をクリックします。
    8. 以下のコマンドを入力し、Enter を押します。
      DATA_GENERIC
      ※Windows 7 の場合、すべてのローカルドライブは、通常よりひとつ多く割り当てられています。例:C:ドライブは、D:ドライブとなります。
    9. コマンドプロンプトに exit と入力し、Enter を押して、コマンドプロンプトを閉じます。
    10. [再起動]をクリックしてコンピュータを通常どおり再起動してください。

    •Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:

    1. Windows のインストールDVDを使用して、コンピュータを再起動します。
    2. 再起動するかどうかの確認画面が表示されたら、いずれかのキーを入力し、表示される指示に従います。
    3. インストールDVDによっては、インストール言語の選択が必要な場合があります。その場合、Windowsのインストールウィンドウで、言語、ロケール、キーボードレイアウトや入力方法を選択します。
    4. コンピュータを修復します。[次へ]-[コンピューターの修復]をクリックします。
    5. [トラブルシューティング]-[詳細オプション]-[コマンドプロンプト]を選択。
    6. [コマンドプロンプト]ウィンドウで、以下を入力し、Enterを押します。
      DATA_GENERIC
    7. exitを入力し、Enterを押し、コマンドプロンプト画面を閉じます。
    8. [再起動]をクリックし、コンピュータを通常起動します。

  • 手順 4

    このレジストリ値を削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
      • {random file name} = "%AppDataLocal%\{random folder name}\{random file name}.exe"
    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
      • {random file name} = "%User Temp%\{random file name}.exe"
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
      • Userinit = "%AppDataLocal%\{random folder name}\{random file name}.exe"

    手順 5

    以下のファイルを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    %All Users Profile%\Application Data\{random}.log
    %AppDataLocal%\{random}.log


    ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください