解析者: David John Agni   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

不正なファイル"flash32.exe"および"kbflashUpd.dll"は、それぞれ「TROJ_FLASHUP.A」および「TROJ_FLASHUP.B」として検出され、「TROJ_NETISON.AB」によってダウンロードされたペイロードです。マルウェア「TROJ_NETISON.AB」は、Adobe Flash Player のゼロデイ脆弱性「CVE-2015-5119」を利用して、侵入するペイロードです。

マルウェアは、リモートサイトから他の不正プログラムにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 76,288 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年7月8日

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから以下の不正プログラムによりダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアのDLLコンポーネントは、以下のプロセスに組み込まれます。

  • dwm.exe
  • wuauclt.exe
  • ctfmon.exe
  • wscntfy.exe

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Windows Update Process
  • Windows Update System Verifier

マルウェアは、感染コンピュータ上のメモリに以下のプロセスを確認すると、自身を終了します。

  • Regmon.exe
  • Filemon.exe
  • Procmon.exe

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のファイルが必要になります。

  • %System%\kbflashUpd.dll - detected as TROJ_FLASHUP.B
  • %System%\flash32.exe - detected as TROJ_FLASHUP.A

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、「TROJ_FLASHUP.A」として検出される以下のファイルが必要になります。

  • %System%\flash32.exe

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、「TROJ_FLASHUP.B」として検出される以下のファイルが必要になります。

  • %System%\kbflashUpd.dll

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.780.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年7月9日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TROJ_FLASHUP.A」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_FLASHUP.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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