解析者: Karl Dominguez   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 68,096 bytes
メモリ常駐 なし
発見日 2010年12月18日
ペイロード ファイルの作成, ファイルの作成, システムのレジストリの変更, ファイルの削除

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\fkhneec.dll or %User Profile%\Application Data\fzetuvdo79.dll -TSPY_AMBLER.KB
  • %User Profile%\Application Data\Sun\wsfxq

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\Sun

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

自動実行方法

マルウェアは、作成されたコンポーネントがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
lpc = rundll32.exe %User Profile%\Application Data\Sun\{fkhneec.dll or fzetuvdo79.dll}, RegisterDll

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %User Profile%\Application Data\Sun\rwbbr.txt
  • %User Profile%\Application Data\Sun\oietr.txt
  • %User Profile%\Application Data\Sun\cngrh.txt
  • %User Profile%\Application Data\Sun\vntw.txt
  • %User Profile%\Application Data\Sun\mogr.txt
  • %User Profile%\Application Data\Sun\cetw.txt
  • %User Profile%\Application Data\Sun\mxd1.txt

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Clock

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Clock
D1 = 79 74 7d 71 7c 62 7c 74 66 64 70 78 26 76 73 3a 7c 78 72 7a 39 7a 70 61 72 7a 7a 70 70 64

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Clock
D2 = 66 70 65 26

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Clock
D3 = 66 70 65 27

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Clock
pr = 7c 61 62 64 2f 39 3b 6f 7e 7b 72 72 7d 74 78 75 3b 7f 7a 73 79 3b 7b 73 63 73 79 78 71 73 66

その他

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.710.12
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年12月19日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_AMBLER.KB」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

     TSPY_AMBLER.KB

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
    • Clock

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • lpc = rundll32.exe %User Profile%\Application Data\Sun\{fkhneec.dll  or fzetuvdo79.dll}, RegisterDll

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %User Profile%\Application Data\Sun

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_AMBLER.KB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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