解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

このマルウェアは、Adobe Flash に存在するゼロデイ脆弱性を利用しています。脆弱性を利用した攻撃が成功すると、攻撃者はコンピュータ上に任意のコードを実行することができます。

マルウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 39,506 bytes
タイプ SWF
発見日 2015年1月22日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

その他

マルウェアは、以下の脆弱性を利用してゼロデイ攻撃を実行します。

不正広告が設置されたWebサイトを訪れると、Adobe Flashの脆弱性を抱えたバージョンを備えたブラウザは、特別に細工されたAdobe Flashファイルを読み込みます。この脆弱性を利用する Adobe Flash ファイルにより、攻撃者は感染コンピュータ上で任意のコードを実行することが可能になります。そのため、攻撃者は遠隔から感染コンピュータ上にマルウェアを侵入させ、ペイロードを実行することができます。

この脆弱性の影響を受けるAdobe Flash Playerのバージョン:

CVE-2015-0310

  • Adobe Flash Player 16.0.0.257 およびそれ以前バージョン
  • Adobe Flash Player 13.0.0.260 とそれ以前の13.xバージョン
  • Linux版のAdobe Flash Player 11.2.202.429とそれ以前のバージョン

CVE-2015-0311

  • Windows版およびMacintosh版のAdobe Flash Player 16.0.0.287 およびそれ以前バージョン
  • Adobe Flash Player 13.0.0.262 およびそれ以前の13.xバージョン
  • Linux版のAdobe Flash Player 11.2.202.438とそれ以前のバージョン

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.430.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年1月14日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.431.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年1月15日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「SWF_ANGZIA.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 4

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。

CVE-2015-0311 (http://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsa15-01.html)
CVE-2015-0310 (http://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb15-02.html)


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