解析者: Karl Dominguez   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

ここのマルウェアは、産業用施設を標的とする「Stuxnet(スタクスネット)」の次なるマルウェアといわれる「DUQU」に関連しています。

マルウェアは、他のマルウェアによって作成されるファイルとしてコンピュータに侵入します。マルウェアは、また、特定のファイルとともに侵入します。

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう自身をサービスとして登録されます。

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ SYS
メモリ常駐 はい
発見日 2011年10月19日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアによって作成されるファイルとして、以下のいずれかとしてコンピュータに侵入します。

  • %System%\Drivers\cmi4432.sys
  • %System%\Drivers\jminet7.sys

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、また、以下のファイルとともに侵入します。

  • %Windows%\inf\cmi4432.pnf - 「TROJ_DUQU.ENC」として検出 %Windows%\inf\cmi4464.pnf - 「TROJ_DUQU.CFG」として検出
  • %Windows%\inf\netp191.pnf - 「TROJ_DUQU.ENC」として検出
  • %Windows%\inf\netp192.pnf - 「TROJ_DUQU.CFG」として検出

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、""C:\Window""、WindowsNT および 2000の場合、""C:\WINNT"" です。)

その他

マルウェアは、自身をサービスとして登録され、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーおよびレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\JmiNET3
Description = "JmiNET3"
DisplayName = "JmiNET3"
ErrorControl = "0"
Group = "Network"
ImagePath = "\\??\\C:\\WINDOWS\\system32\\Drivers\\jminet7.sys"
Start = "1"
Type = "1"
FILTER = "<16進法値>"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\cmi4432
Description = "cmi4432"
DisplayName = "cmi4432"
ErrorControl = "0"
Group = "Network"
ImagePath = "\\??\\C:\\WINDOWS\\system32\\Drivers\\cmi4432.sys"
Start = "1"
Type = "1"
FILTER = "<16進法値>"

「FILTER」のレジストリ値は、暗号化されたデータを含んでいます。このレジストリ値は、「RTKT_DUQU.SME」が「TROJ_DUQU.ENC」のパスを取得するために復号する暗号化されたデータおよび「TROJ_DUQU.ENC」をどのプロセスに組み込むかといった情報が含まれています。「TROJ_DUQU.ENC」の復号により、DLLファイルがレジストリで指定されたプロセスに組み込まれます。復号されたDLLファイルは、トレンドマイクロの製品では、「TROJ_DUQU.DEC」として検出されます。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.508.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年10月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.509.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年10月19日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「RTKT_DUQU.A」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • JmiNET3
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • cmi4432

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RTKT_DUQU.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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