解析者: Michelle Morales   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    その他

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。

マルウェアは、イベントを作成します。

  詳細

ファイルサイズ 385,024 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年2月20日
ペイロード ファイルおよびプロセスの隠ぺい

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • prkMtx

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\MSNDSRV
Options = "{hex values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\MSNDSRV
Config = "MSCFG32.EXE"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\MSNDSRV
Type = "1" --> this entry classifies the file as a kernel device driver

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\MSNDSRV
Start = "2" --> this entry allows the driver to be loaded or started automatically for all startups regardless of of type

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\MSNDSRV
2 = "F|\??\C:\Windows\system32\mscfg32.dll|F|\SystemRoot\system32\SPOOL2|F|\SystemRoot\system32\mslog32.dat|F|\??\C:\Windows\system32\mscfg32.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\MSNDSRV
ErrorControl = "0" --> no error is displayed if the driver can't be loaded or started

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\MSNDSRV

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\MSNDSRV

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager\MemSubSys

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager\MemSubSys
{42E14DD3-F07A-78F1-7659-26AE141569AC-E0B3EE89} = "{hex values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager\MemSubSys
{A0CCDC61-7623-A425-7002-DB81F353945F-5A8ECFAD} = "{hex values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager\MemSubSys
1 = "{hex values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager\MemSubSys
I4 = "{hex values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager\MemSubSys
I1 = "{hex values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager\MemSubSys
I2 = "{hex values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager\MemSubSys
I3 = "{hex values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager\MemSubSys
I5 = "{hex values}"

ルートキット機能

マルウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。

その他

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\MSDIRECTX.exe
  • %System%\MSCFG32.DLL
  • %System%\MSCFG32.EXE
  • %System%\drivers\MSNDSRV.SYS
  • %User Temp%\INSTV4.BAT

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下のイベントを作成します。

  • EE334FEA
  • BCAf8489
  • 95238543
  • D0385CB7-B834-45D1-1A1700E6C34E

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.490.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年2月20日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.491.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年2月21日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「RTKT_DOTTUN.VTH」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MSNDSRV
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\MSNDSRV
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\MemSubSys

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\MSDIRECTX.exe
  • %System%\MSCFG32.DLL
  • %System%\MSCFG32.EXE
  • %System%\drivers\MSNDSRV.SYS
  • %User Temp%\INSTV4.BAT

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RTKT_DOTTUN.VTH」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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