RTKT_DOTTUN.VTH 2015年2月23日
解析者: Michelle Morales
マルウェアタイプ: その他 破壊活動の有無: なし 暗号化: なし 感染報告の有無: はい マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。
マルウェアは、イベントを作成します。
侵入方法
マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
自動実行方法
マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Services\MSNDSRV Options = "{hex values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Services\MSNDSRV Config = "MSCFG32.EXE"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\ Services\MSNDSRV Type = "1" --> this entry classifies the file as a kernel device driver
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\ Services\MSNDSRV Start = "2" --> this entry allows the driver to be loaded or started automatically for all startups regardless of of type
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\ Services\MSNDSRV 2 = "F|\??\C:\Windows\system32\mscfg32.dll|F|\SystemRoot\system32\SPOOL2|F|\SystemRoot\system32\mslog32.dat|F|\??\C:\Windows\system32\mscfg32.dll"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Services\MSNDSRV ErrorControl = "0" --> no error is displayed if the driver can't be loaded or started
マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Services\MSNDSRV
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\ Services\MSNDSRV
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Control\Session Manager\MemSubSys
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Control\Session Manager\MemSubSys {42E14DD3-F07A-78F1-7659-26AE141569AC-E0B3EE89} = "{hex values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Control\Session Manager\MemSubSys {A0CCDC61-7623-A425-7002-DB81F353945F-5A8ECFAD} = "{hex values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Control\Session Manager\MemSubSys 1 = "{hex values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Control\Session Manager\MemSubSys I4 = "{hex values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Control\Session Manager\MemSubSys I1 = "{hex values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Control\Session Manager\MemSubSys I2 = "{hex values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Control\Session Manager\MemSubSys I3 = "{hex values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\ Control\Session Manager\MemSubSys I5 = "{hex values}"
ルートキット機能
マルウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。
その他
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
%System%\MSDIRECTX.exe %System%\MSCFG32.DLL %System%\MSCFG32.EXE %System%\drivers\MSNDSRV.SYS %User Temp%\INSTV4.BAT (註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)
マルウェアは、以下のイベントを作成します。
EE334FEA BCAf8489 95238543 D0385CB7-B834-45D1-1A1700E6C34E 手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは 、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効 にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「RTKT_DOTTUN.VTH」として検出されたファイルを確認し削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
マルウェアのファイルの確認および削除:
• Windows XP および Server 2003 の場合:
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したセキュリティ対策製品を用いてウイルス検索を実行し、検出したマルウェアのパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。 [スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、"secpol.msc " と入力し、Enter を押します。 左側のパネルにある [ローカル ポリシー]-[セキュリティ オプション] をダブルクリックします。 右側のパネルにある [回復コンソール:すべてのドライブとフォルダに、フロッピーのコピーとアクセスを許可する] をダブルクリックします。 [有効] を選択し、[OK] をクリックします。 Windows のインストール CD を使用して、コンピュータを再起動します。 [セットアップへようこそ] 画面で、修復の R キーを押します。 キーボードを選択します。 修復する Windows がインストールされているドライブを選択します(通常は 1 を選択します)。 管理者のパスワードを入力し、Enter を押します。管理者パスワードがない場合は、何も入力せずにEnter を押します。 以下のコマンドを入力し、Enter を押します。 SET AllowAllPaths = TRUE del "<上記で確認したマルウェアのパス名およびファイル名>" ※del と "<上記で確認したマルウェアのパス名およびファイル名>" の間に半角スペースを入れてください。 コマンドプロンプトに exit と入力し、コンピュータを通常どおり再起動してください。 • Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
Windows のインストールDVDを使用して、コンピュータを再起動します。 インストールDVDによっては、インストール言語の選択が必要な場合があります。その場合、Windowsのインストールウィンドウで、言語、ロケール、キーボードレイアウトや入力方法を選択します。[次へ]-[コンピューターの修復]をクリックします。 [Windowsの起動に伴う問題の修復用の回復ツールを使用します。]を選択。インストールされたWindowsを選択し、[次へ]をクリックします。 [スタートアップ修復]ウィンドウが表示される場合、[キャンセル]-[はい]-[終了]をクリックします。 [詳細オプション]-[コマンドプロンプト]を選択。[コマンドプロンプト]ウィンドウで、以下を入力し、Enterを押します。 BootRec.exe /fixmbr del "<上記で確認したマルウェアのパス名およびファイル名>" ※del と "<上記で確認したマルウェアのパス名およびファイル名>" の間に半角スペースを入れてください。 上記で検出されたすべてのファイルについてこの手順を繰り返します。 exit を入力し、Enterを押し、コマンドプロンプト画面を閉じます。 [再起動]をクリックし、コンピュータを通常起動します。 • Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
Windows のインストールDVDを使用して、コンピュータを再起動します。 インストールDVDによっては、インストール言語の選択が必要な場合があります。その場合、Windowsのインストールウィンドウで、言語、ロケール、キーボードレイアウトや入力方法を選択します。[次へ]-[コンピューターの修復]をクリックします。 [トラブルシューティング]-[詳細オプション]-[コマンドプロンプト]を選択。[コマンドプロンプト]ウィンドウで、以下を入力し、Enterを押します。 BootRec.exe /fixmbr del "<上記で確認したマルウェアのパス名およびファイル名>" ※del と "<上記で確認したマルウェアのパス名およびファイル名>" の間に半角スペースを入れてください。 上記で検出されたすべてのファイルについてこの手順を繰り返します。 exit を入力し、Enterを押し、コマンドプロンプト画面を閉じます。 [再起動]をクリックし、コンピュータを通常起動します。 手順 4
Windowsをセーフモードで再起動します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
セーフモードでの起動 :
• Windows 2000 の場合:
コンピュータを起動させます。 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。 • Windows XP の場合:
コンピュータを起動させます。 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。 • Windows Server 2003 の場合:
コンピュータを起動させます。 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。 • Windows Vista、Windows 7 および Windows Server 2008 の場合:
コンピュータを起動させます。 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。 「詳細ブート オプション」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。 • Windows 8、8.1 および Server 2012の場合:
画面の右上隅へマウスポインタを移動し、[チャーム]バーを表示します。 マウスで、[設定]-[PC設定の変更]を選択します。 左側のパネルで、[全般]を選択します。 右側のパネルで、[PCの起動をカスタマイズする]が表示されるまで下にスクロールし、[今すぐ再起動]をクリック。コンピュータが再起動するまで待ちます。 [オプションの選択]メニューで、[トラブルシューティング]-[詳細オプション]-[スタートアップ設定]-[再起動]をクリックします。 [スタートアップ設定]メニューで、[4]キーを押し、「4)セーフモードを有効にする」を選択します。 手順 5
このレジストリキーを削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
警告: レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。 レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。 レジストリの編集前にこちら をご参照ください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MSNDSRV HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\MSNDSRV HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\MemSubSys このマルウェアが追加したレジストリキーの削除 :
「レジストリエディタ」を起動します。 Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: [スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、Enter を押します。 Windows Vista、7 および Server 2008 の場合: [スタート]をクリックし、検索入力欄に regedit と入力し、Enter を押します。 Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合: 画面の左下隅を右クリックし、[ファイル名を指定して実行]を選択します。入力ボックスに regedit と入力し、Enter を押します。 ※regedit は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。 HKEY_LOCAL_MACHINE\\SYSTEM\\CurrentControlSet\\Services\\MSNDSRV HKEY_LOCAL_MACHINE\\SYSTEM\\ControlSet001\\Services\\MSNDSRV HKEY_LOCAL_MACHINE\\SYSTEM\\CurrentControlSet\\Control\\Session Manager\\MemSubSys 「レジストリエディタ」を閉じます。 手順 6
以下のファイルを検索し削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%System%\MSDIRECTX.exe %System%\MSCFG32.DLL %System%\MSCFG32.EXE %System%\drivers\MSNDSRV.SYS %User Temp%\INSTV4.BAT マルウェアのコンポーネントファイルの削除 :
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。 [ファイル名のすべてまたは一部]に以下のファイル名を入力してください。 %System%\MSDIRECTX.exe %System%\MSCFG32.DLL %System%\MSCFG32.EXE %System%\drivers\MSNDSRV.SYS %User Temp%\INSTV4.BAT [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。 残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.)から4 .)を繰り返してください。
Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合: Windowsエクスプローラ画面を開きます。 Windows Vista、7 および Server 2008 の場合: Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合: 画面の左下隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。 [コンピューターの検索]に、以下を入力します。 %System%\MSDIRECTX.exe %System%\MSCFG32.DLL %System%\MSCFG32.EXE %System%\drivers\MSNDSRV.SYS %User Temp%\INSTV4.BAT ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。 残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.)から4 .)を繰り返してください。 註: Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイト をご確認ください。 手順 7
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RTKT_DOTTUN.VTH」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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