Trojan.Win32.Deshacop.daw (Kaspersky), Ransom:Win32/Crituck.A (Microsoft), Win32/Filecoder.CryptoLuck.A (ESET-NOD32)
Windows
■ ランサムウェアファイル復号ツール公開
ランサムウェアの脅威が世界的に深刻になっている状況を受けて、ランサムウェアによって暗号化されたファイルの復号ツールをトレンドマイクロは公開しました。この復号ツールの使用方法や復号可能なファイルの条件などの制限事項については以下のダウンロードページを参照してください。
法人向けダウンロードURL:http://esupport.trendmicro.com/solution/ja-JP//1114224
個人向けダウンロードURL:https://esupport.trendmicro.com/support/vb/solution/ja-jp/1114210.aspx
また、トレンドマイクロでは、ランサムウェアの被害に遭われている法人・個人を対象に無料相談窓口も開設していますので、お困りの方は一度ご相談ください。
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
このマルウェアは、2016年11月初旬に確認された新しいファミリ名のランサムウェアです。このランサムウェアに感染したユーザは、自身のファイルおよび文書ファイルへのアクセスが不可能になります。
マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 マルウェアは、仮想環境内で実行されると、自身の活動を終了します。
侵入方法
マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。
(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)
マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。
(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)
マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
GoogleUpdate.exe = "%Application Data%\76ff\GoogleUpdate.exe"
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\sosad_{victim id}
HKEY_CURRENT_USER\Software\sosad_{victim id}
conf = {config file}
HKEY_CURRENT_USER\Software\sosad_{victim id}\
files
{full filename of encrypted files} = {flag}
その他
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。
マルウェアは、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。
マルウェアは、仮想環境内で実行されると、自身の活動を終了します。
マルウェアは、ウインドウまたはクラスが、以下のいずれかの文字列を含んでいる場合、自身を終了します。
その他
マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。
マルウェアが作成する以下のファイルは、環境設定ファイルです。
マルウェアが作成し、実行する以下のファイルは、ローダです。
マルウェアが作成し、実行する以下のファイルは、暗号化ランサムウェア「Ransom_CryptoLuck.A」です。
マルウェアは、以下のコマンドを実行してシャドウコピーを削除します。
マルウェアは、感染されたコンピュータの壁紙を以下の画像に変換します。
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
「RANSOM_CRYPTOLUCK.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
手順 3
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
手順 4
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
手順 5
以下のフォルダを検索し削除します。
手順 6
以下のファイルを検索し削除します。
手順 7
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_CRYPTOLUCK.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。