解析者: Mar Philip Elaurza   

 別名:

Trojan:Java/Adwind.F (Microsoft); Java.Trojan.Adwind.AO (Bitdefender); Troj/JavaDL-XO (SOPHOS_LITE)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 Eメール経由による侵入

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

  詳細

ファイルサイズ 107,747 bytes
タイプ JAR
メモリ常駐 はい
発見日 2016年3月28日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによる以下のスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Profile%\SNHYuxinJqE\SNHYuxinJqE\AG6OYFsIwq3.V06yB9

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\SNHYuxinJqE\6XPvPI\{Java Installation folder}
  • %User Profile%\.oracle_jre_usage\{random number}.timestamp - time usage of oracle
  • %User Temp%\hsperfdata_{username}\{random} - contains details of the malware

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Temp%\WindowsCleanDirectory{random}.reg - contains the registry modifications

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Profile%\SNHYuxinJqE\
  • %User Profile%\SNHYuxinJqE\6XPvPI\
  • %User Profile%\SNHYuxinJqE\SNHYuxinJqE\
  • %User Profile%\.oracle_jre_usage\
  • %User Temp%\hsperfdata_{username}\
  • %User Profile%\SNHYuxinJqE\KVWU6hLOLrp

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
6kdAnpEBCxX = "%User Profile%\SNHYuxinJqE\6XPvPI\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\SNHYuxinJqE\SNHYuxinJqE\AG6OYFsIwq3.V06yB9"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\
{Application}
debugger = svchost.exe

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
ConsentPromptBehaviorAdmin = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
ConsentPromptBehaviorUser = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
EnableLUA = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows NT\SystemRestore
DisableConfig = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows NT\SystemRestore
DisableSR = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download Plug-ins
  • Download and Execute Files
  • Update itself
  • Uninstall itself
  • Reset Connection

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}7.ddns.net:3355

ただし、情報公開日現在、このサーバには接続できません。

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

マルウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.432.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年3月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.433.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年3月29日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • 6kdAnpEBCxX = "%User Profile%\SNHYuxinJqE\6XPvPI\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\SNHYuxinJqE\SNHYuxinJqE\AG6OYFsIwq3.V06yB9"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\{Application}
    • debugger = svchost.exe

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • From: ConsentPromptBehaviorAdmin = 1
      To: ConsentPromptBehaviorAdmin = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • From: ConsentPromptBehaviorUser = 1
      To: ConsentPromptBehaviorUser = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • From: EnableLUA = 1
      To: EnableLUA = 0
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
    • From: DisableTaskMgr = 0
      To: DisableTaskMgr = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\SystemRestore
    • From: DisableConfig = 0
      To: DisableConfig = 1
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\SystemRestore
    • From: DisableSR = 0
      To: DisableSR = 1

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\SNHYuxinJqE\6XPvPI\{Java Installation folder}
  • %User Profile%\.oracle_jre_usage\{random number}.timestamp
  • %User Temp%\hsperfdata_{username}\{random}
  • %User Profile%\SNHYuxinJqE\SNHYuxinJqE\AG6OYFsIwq3.V06yB9
  • %User Temp%\WindowsCleanDirectory{random}.reg

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\SNHYuxinJqE\
  • %User Profile%\SNHYuxinJqE\6XPvPI\
  • %User Profile%\SNHYuxinJqE\SNHYuxinJqE\
  • %User Profile%\.oracle_jre_usage\
  • %User Temp%\hsperfdata_{username}\
  • %User Profile%\SNHYuxinJqE\KVWU6hLOLrp

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「JAVA_ADWIND.JEJOSA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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