HTML_SHELLCOD.SM
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアInternet Explorer6およびExplorer7、Explorer8の脆弱性を利用します。これにより、不正リモートユーザは、任意のコードを実行することが可能となります。
セキュリティ対策の面からも、トレンドマイクロ脆弱性情報:MS10-090:Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (2416400)を参照し、脆弱性を修正してください。
上記の脆弱性が利用されると、マルウェアは、Webサイトにアクセスし、「TROJ_LAMECHI.D」「JS_EXPLOIT.ADA」「JS_EXPLOIT.SM1」「TROJ_DLOADR.DAM」「TROJ_GAMETHI.FMS」「PE_PARITE.A」「TSPY_ARDAMAX.HR」として検出される他の不正なファイルをダウンロードします。
マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。
詳細
侵入方法
マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。
ダウンロード活動
マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。これにより、不正ファイルがダウンロードされます。
- Uninitialized Memory Corruption Vulnerability (CVE-2010-3962) in Internet Explorer
この脆弱性が利用されると、マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、他の不正なファイルをダウンロードします。
- http://{BLOCKED}M.INFO/add.exe - detected by Trend Micro as TROJ_LAMECHI.D
- http://www.{BLOCKED}t.com/360safe.html - detected by Trend Micro as JS_EXPLOIT.ADA
- http://www.{BLOCKED}t.com/360.html - detected by Trend Micro as JS_EXPLOIT.SM1
- http://www.{BLOCKED}t.com/361.html - HTML_SHELLCOD.SM
- http://www.{BLOCKED}t.com/360safe.css - detected by Trend Micro as TROJ_DLOADR.DAM
- www.{BLOCKED}m.com/lsearch/help.exe - detected by Trend Micro as TROJ_GAMETHI.FMS
- http://{BLOCKED}n.live.com.mailadword.com/update.exe - detected by Trend Micro as PE_PARITE.A
- http://h1.{BLOCKED}y.com/oofa/xp.exe - detected by Trend Micro as TSPY_ARDAMAX.HR
- http://www.{BLOCKED}ool.info/n.exe - non malicious
- http://{BLOCKED}n.cnzz.com/pic.gif - non malicious
- http://www.{BLOCKED}lub.com/reg/linkbl.gif - inaccessible
- {BLOCKED}chid.net/bbs/icon/c.exe - inaccessible
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.11.71/Styles/x.exe - inaccessible
その他
セキュリティ対策の面からも以下の説明をご参照ください。
- (MS10-090) Cumulative Security Update for Internet Explorer (2416400)
- Microsoft Security Advisory (2458511)Vulnerability in Internet Explorer Could Allow Remote Code Execution
その他
マルウェアは、以下の脆弱性を利用します。これにより、不正リモートユーザは、コンピュータ上で任意のコマンドを実行することが可能になります。
- CVE-2010-3962(英語情報のみ)
セキュリティ対策の面からも以下の説明を参照し、脆弱性を修正してください。
- トレンドマイクロ脆弱性情報:MS10-090:Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (2416400)
- マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ(2458511):Internet Explorer の脆弱性により、リモートでコードが実行される
「HTML_SHELLCOD」の亜種には、以下のコマンドシェルを実行し、不正なファイルのホストサイトから他のファイルをダウンロードするものもあります。
- cmd.exe /C FOR /R ""%User Profile%\"" %i IN (scvhost*.txt) DO %i"
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
この「HTML_SHELLCOD.SM」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。
- TROJ_LAMECHI.D
- JS_EXPLOIT.ADA
- JS_EXPLOIT.SM1
- TROJ_DLOADR.DAM
- TROJ_GAMETHI.FMS
- PE_PARITE.A
- TSPY_ARDAMAX.HR
手順 3
起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。
手順 4
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HTML_SHELLCOD.SM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 5
以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。
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