解析者: Karl Dominguez   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアInternet Explorer6およびExplorer7、Explorer8の脆弱性を利用します。これにより、不正リモートユーザは、任意のコードを実行することが可能となります。

セキュリティ対策の面からも、トレンドマイクロ脆弱性情報:MS10-090:Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (2416400)を参照し、脆弱性を修正してください。

上記の脆弱性が利用されると、マルウェアは、Webサイトにアクセスし、「TROJ_LAMECHI.D」「JS_EXPLOIT.ADA」「JS_EXPLOIT.SM1」「TROJ_DLOADR.DAM」「TROJ_GAMETHI.FMS」「PE_PARITE.A」「TSPY_ARDAMAX.HR」として検出される他の不正なファイルをダウンロードします。

マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ HTML, HTM
メモリ常駐 なし
発見日 2010年12月17日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。これにより、不正ファイルがダウンロードされます。

  • Uninitialized Memory Corruption Vulnerability (CVE-2010-3962) in Internet Explorer

この脆弱性が利用されると、マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、他の不正なファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}M.INFO/add.exe - detected by Trend Micro as TROJ_LAMECHI.D
  • http://www.{BLOCKED}t.com/360safe.html - detected by Trend Micro as JS_EXPLOIT.ADA
  • http://www.{BLOCKED}t.com/360.html - detected by Trend Micro as JS_EXPLOIT.SM1
  • http://www.{BLOCKED}t.com/361.html - HTML_SHELLCOD.SM
  • http://www.{BLOCKED}t.com/360safe.css - detected by Trend Micro as TROJ_DLOADR.DAM
  • www.{BLOCKED}m.com/lsearch/help.exe - detected by Trend Micro as TROJ_GAMETHI.FMS
  • http://{BLOCKED}n.live.com.mailadword.com/update.exe - detected by Trend Micro as PE_PARITE.A
  • http://h1.{BLOCKED}y.com/oofa/xp.exe - detected by Trend Micro as TSPY_ARDAMAX.HR
  • http://www.{BLOCKED}ool.info/n.exe - non malicious
  • http://{BLOCKED}n.cnzz.com/pic.gif - non malicious
  • http://www.{BLOCKED}lub.com/reg/linkbl.gif - inaccessible
  • {BLOCKED}chid.net/bbs/icon/c.exe - inaccessible
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.11.71/Styles/x.exe - inaccessible

その他

セキュリティ対策の面からも以下の説明をご参照ください。

その他

マルウェアは、以下の脆弱性を利用します。これにより、不正リモートユーザは、コンピュータ上で任意のコマンドを実行することが可能になります。

セキュリティ対策の面からも以下の説明を参照し、脆弱性を修正してください。

「HTML_SHELLCOD」の亜種には、以下のコマンドシェルを実行し、不正なファイルのホストサイトから他のファイルをダウンロードするものもあります。

  • cmd.exe /C FOR /R ""%User Profile%\"" %i IN (scvhost*.txt) DO %i"
(註:%User Profile%は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI OPR パターンバージョン 7.719.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年12月22日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「HTML_SHELLCOD.SM」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    • TROJ_LAMECHI.D
    • JS_EXPLOIT.ADA
    • JS_EXPLOIT.SM1
    • TROJ_DLOADR.DAM
    • TROJ_GAMETHI.FMS
    • PE_PARITE.A
    • TSPY_ARDAMAX.HR

手順 3

起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HTML_SHELLCOD.SM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。


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