解析者: Erika Mendoza   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、リモートサイトから他の不正プログラムもしくはアドウェア等にダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を追加します。

  詳細

ファイルサイズ 804,444 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2008年4月23日
ペイロード Compromises system security, Drops files

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから以下の不正プログラムもしくはアドウェア等にダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • JS_SHELLCOD.SMGU

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\28463\AKV.exe
  • %System%\28463\MAKQ.001
  • %System%\28463\MAKQ.006
  • %System%\28463\MAKQ.007
  • %System%\28463\MAKQ.exe
  • %System%\28463\EAIY.001 - non malicious
  • %System%\28463\EAIY.006 - detected by Trend Micro as SPYW_ARDAKEY
  • %System%\28463\EAIY.007 - detected by Trend Micro as SPYW_ARDAKEY
  • %System%\28463\EAIY.exe - detected by Trend Micro as TROJ_ARDAMAX.AW
  • %User Temp%\@3A.tmp - non malicious
  • %User Temp%\@3B.tmp
  • %User Temp%\GB1.EXE
  • %User Temp%\MS.EXE
  • %User Temp%\SETTINGS
  • %system%\28463\key.bin - non malicious

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、""C:\Windows\System""、Windows NT および 2000 の場合、""C:\WinNT\System32""、Windows XP および Server 2003 の場合、""C:\Windows\System32"" です。. %User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %system%\28463

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\
dows\CURRENTVERSION\Run
MAKQ Agent = %System%\28463\MAKQ.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\
Windows\CURRENTVERSION\Run
EAIY Agent = %system%\28463\EAIY.exe

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 5.883.00
VSAPI OPR パターンバージョン 5.883.00

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

Windowsの検索機能([スタート] → [検索] → [ファイルとフォルダすべて] を選択)などを使用して、この「TSPY_ARDAMAX.HR」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    JS_SHELLCOD.SMGU
    SPYW_ARDAKEY
    TROJ_ARDAMAX.AW

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\Windows\CURRENTVERSION\Run
    • MAKQ Agent = %System%\28463\MAKQ.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\Windows\CURRENTVERSION\Run
    • EAIY Agent = %system%\28463\EAIY.exe

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%System%\28463\

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%User Temp%\@3A.tmp 
%User Temp%\@3B.tmp 
%User Temp%\GB1.EXE 
%User Temp%\MS.EXE  
%User Temp%\SETTINGS

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_ARDAMAX.HR」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


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