解析者: Rika Joi Gregorio   

 別名:

Trojan:Win32/Comame(Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、ロシアでの2013年20カ国・地域(G20)首脳会合を装ったメールメッセージ内の不正な添付ファイルの検出です。マルウェアに感染したコンピュータのユーザは、個人情報の収集やコンピュータのセキュリティ侵害を受けることがあります。

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 41,998 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年8月21日
ペイロード 情報収集, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • LNK_SISPROC.A

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Application Data%\svchost.exe
  • %ProgramData%\winupsvc.exe (for OS versions Windows Vista and higher)

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • c02b5fb4

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Internet Explorer = "%Application Data%\svchost.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Internet Explorer = "%ProgramData%\winupsvc.exe" (for OS versions Windows Vista and higher)

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and install plugin
  • Uninstall itself
  • Log off
  • Restart the system

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.241.110:80
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.153.157:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.153.157:8080

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Host Name
  • OS Version
  • Local IP Address
  • User Name

その他

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアは、インストールされているオペレーティングシステム(OS)を確認するために、以下のレジストリ値を問い合わせます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\ProductOptions\ProductType

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • プラグインのダウンロードおよびインストール
  • 自身のアンインストール
  • ログオフ
  • コンピュータの再起動

マルウェアが収集する情報は、以下のとおりです。

  • ホスト名
  • OSの種類
  • ローカルIPアドレス
  • ユーザ名

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.230.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年8月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.231.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年8月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_SISPROC.A」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Internet Explorer = "%Application Data%\svchost.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Internet Explorer = "%ProgramData%\winupsvc.exe"

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_SISPROC.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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