BKDR_RBOT.DVR
Trojan:Win32/Malagent (Microsoft); [00088158.EXE]:W32/Sdbot.worm (McAfee); W32.IRCBot (Symantec); PAK:Armadillo, Backdoor.Win32.VB.bnx (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); IRC-Worm.Generic.6654 (FSecure)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %User Profile%\Application Data\TEMP
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Licenses
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{617E50F1-26EE-358A-9A32-9B32A55D49A5}
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{617E50F1-26EE-358A-9A32-9B32A55D49A5}\InprocServer32
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{617E50F1-26EE-358A-9A32-9B32A55D49A5}\ProgID
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{248DD896-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}\Control
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
TypeLib\{248DD890-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
TypeLib\{248DD890-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}\1.0\
0
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows NT\SystemRestore
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Licenses
{R7C0DB872A3F777C0} = "{random values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Licenses
{K7C0DB872A3F777C0} = "{random values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{617E50F1-26EE-358A-9A32-9B32A55D49A5}\InprocServer32
ThreadingModel = "Apartment"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Licenses
{I556AED8FA890C168} = "{random values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Licenses
{0556AED8FA890C168} = "{random values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows NT\SystemRestore
DisableConfig = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows NT\SystemRestore
DisableSR = "1"
マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
RFC1156Agent\CurrentVersion\Parameters
TrapPollTimeMilliSecs = "3a98"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「3a98」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{248DD896-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}\InprocServer32
ThreadingModel = "Apartment"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「Apartment」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
Interface\{248DD892-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}\TypeLib
Version = "1.0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1.0」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
Interface\{248DD893-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}\TypeLib
Version = "1.0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1.0」となります。)
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoTaskMng = "1"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = "1"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableRegistryTools = "1"
マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{617E50F1-26EE-358A-9A32-9B32A55D49A5}\Version
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{248DD896-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{248DD897-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %User Temp%\TMP1.tmp.REG
- %User Profile%\ntuser.dt
(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。. %User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。
手順 3
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software
- Licenses
- In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
- {617E50F1-26EE-358A-9A32-9B32A55D49A5}
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{617E50F1-26EE-358A-9A32-9B32A55D49A5}
- InprocServer32
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{617E50F1-26EE-358A-9A32-9B32A55D49A5}
- ProgID
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{248DD896-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}
- Control
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\TypeLib
- {248DD890-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\TypeLib\{248DD890-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}\1.0
- 0
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
- System
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT
- SystemRestore
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Licenses
- {R7C0DB872A3F777C0} = "{random values}"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Licenses
- {K7C0DB872A3F777C0} = "{random values}"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{617E50F1-26EE-358A-9A32-9B32A55D49A5}\InprocServer32
- ThreadingModel = "Apartment"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Licenses
- {I556AED8FA890C168} = "{random values}"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Licenses
- {0556AED8FA890C168} = "{random values}"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\SystemRestore
- DisableConfig = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\SystemRestore
- DisableSR = "1"
手順 5
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\RFC1156Agent\CurrentVersion\Parameters
- From: TrapPollTimeMilliSecs = "3a98"
To: TrapPollTimeMilliSecs = ""3a98""
- From: TrapPollTimeMilliSecs = "3a98"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{248DD896-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}\InprocServer32
- From: ThreadingModel = "Apartment"
To: ThreadingModel = ""Apartment""
- From: ThreadingModel = "Apartment"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Interface\{248DD892-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}\TypeLib
- From: Version = "1.0"
To: Version = ""1.0""
- From: Version = "1.0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Interface\{248DD893-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}\TypeLib
- From: Version = "1.0"
To: Version = ""1.0""
- From: Version = "1.0"
手順 6
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\TMP1.tmp.REG
- %User Profile%\ntuser.dt
手順 7
以下のフォルダを検索し削除します。
- %User Profile%\Application Data\TEMP
手順 8
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_RBOT.DVR」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 9
以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。
※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{617E50F1-26EE-358A-9A32-9B32A55D49A5}
- Version
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID
- {248DD896-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID
- {248DD897-BB45-11CF-9ABC-0080C7E7B78D}
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