解析者: RonJay Kristoffer Caragay   

 別名:

Win32/Kasidet.AD (ESET-NOD32); Backdoor.Neutrino (Malwarebytes); Trojan:Win32/Lezo.A (Microsoft);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 Eメール経由による侵入

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

このマルウェアは、ボット「Neutrino」(「Kasidet」)に関連する検体の1つです。このマルウェアのコードは、2015年7年にアンダーグラウンドのフォーラムで流出しました。

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 212,623 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年8月24日
ペイロード 情報収集, システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • %Application Data%\Y1FeZFVYXllb

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\Y1FeZFVYXllb\{random filename}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Y1FeZFVYXllb

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random filename}.exe = "%Application Data%\Y1FeZFVYXllb\{random filename}.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random filename}.exe = "%Application Data%\Y1FeZFVYXllb\{random filename}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\MWZLesson

HKEY_CURRENT_USER\Software\MWZLesson\
Addr

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\MWZLesson
rate = "{value}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\MWZLesson
{random digits} = "{value}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\MWZLesson
arr = "Base-64 of URL"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and Execute Files (vbs, dll, exe)
  • Update itself
  • Uninstall itself
  • Find File
  • Perform Remote Shell
  • Performs DDOS attack

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}y.su/mu/tasks.php
  • http://{BLOCKED}p.su/mu/tasks.php

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • ComputerName
  • OS Version
  • Machine GUID

その他

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • ファイル(拡張子"vbs"、"dll"、"exe")のダウンロードおよび実行
  • 自身の更新
  • 自身のアンインストール
  • ファイルの検索
  • リモートシェルの実行
  • 「分散型サービス拒否(DDoS)攻撃」の実行

マルウェアが収集する情報は以下のとおりです。

  • コンピュータ名
  • OSのバージョン
  • コンピュータのGUID

"{random filename}"には、"svchost.exe"または"%Windows%"ディレクトリ内で確認される以下の文字列を含まないEXEファイルのいずれかが当てはまります。

  • install
  • setup
  • update
  • patch

マルウェアは、以下のプロセスを除く実行中のすべてのプロセスのメモリをスキャンし、トラック1およびトラック2のクレジットカード情報を取得します。

  • System
  • smss.exe
  • csrss.exe
  • winlogon.exe
  • lsass.exe
  • spoolsv.exe
  • devenv.exe

マルウェアは、以下のブラウザおよびクライアントのWindows APIをフックします。

  • Firefox
  • Chrome
  • Internet Explorer

マルウェアは以下を確認します。

  • セルフデバッカまたはリモートデバッカが存在するかどうか。
  • コンピュータ名が以下の文字列を含んでいるかどうか。
    • MALTEST
    • TEQUILABOOMBOOM
    • SANDBOX
    • VIRUS
    • MALWARE
  • ファイルのパスが以下の文字列を含んでいるかどうか。
    • SAMPLE
    • VIRUS
    • SANDBOX
  • "kernel32.dll"が以下の関数をエクスポートするかどうか。
    • wine_get_unix_file_name
  • 以下のいずれかのレジストリが存在するかどうか。
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\VMware, Inc.\VMware Tools
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\VirtualBox Guest Additions
  • 以下のレジストリ値が、"VMWARE"、"VBOX"、"QEMU"を含んでいるかどうか。
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\HARDWARE\DEVICEMAP\Scsi\Scsi Port 0\Scsi Bus 0\Target Id 0\Logical Unit Id 0
      Identifier
  • 以下のレジストリ値が、"VBOX"、"QEMU"、"BOCHS"を含んでいるかどうか。
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\HARDWARE\Description\System
      SystemBiosVersion
  • 以下のレジストリ値が、"VIRTUALBOX"を含んでいるかどうか。
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\HARDWARE\Description\System
      VideoBiosVersion

いずれかの条件が一致した場合、マルウェアは自身を終了し、以下のエラーメッセージを表示します。

以下はこのマルウェアが添付されたスパムメールのサンプルです。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random filename}.exe = "%Application Data%\Y1FeZFVYXllb\{random filename}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random filename}.exe = "%Application Data%\Y1FeZFVYXllb\{random filename}.exe"

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • MWZLesson

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Application Data%\Y1FeZFVYXllb

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_KASIDET.FD」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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