解析者: Sabrina Lei Sioting   

 別名:

Backdoor:Win32/Farfli.K (Microsoft), Backdoor.Trojan (Symantec), Troj/Zegost-AC (Sophos), Backdoor.Win32.Farfli.A (Sunbelt), Backdoor.Win32.Zegost (Ikarus), Trj/Lineage.EGB (Panda),

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。 マルウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 133,120 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年1月6日
ペイロード システムのレジストリの変更, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %System%\360SP2.dll - also detected as BKDR_GHOSTNET.S

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_MICROSOFT_MADMIN
NextInstance = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_MICROSOFT_MADMIN\
0000
Service = "Microsoft Madmin"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Microsoft Madmin
ImagePath = "%System%\svchost.exe -k netsvcs"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Microsoft Madmin
DisplayName = "Microsoft Device Manager"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Microsoft Madmin\Parameters
ServiceDll = "%System%\360SP2.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Microsoft Madmin\Security
Security = "{hex values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Microsoft Madmin\Enum
0 = "Root\LEGACY_MICROSOFT_MADMIN\0000"

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_MICROSOFT_MADMIN

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_MICROSOFT_MADMIN\
0000

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Microsoft Madmin

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Microsoft Madmin\Parameters

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Microsoft Madmin\Security

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Microsoft Madmin\Enum

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.161.101:100

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • Computer name
  • Processor speed (in MHz)
  • Operating system version
  • Number of processors
  • Total amount of memory (in MB)

マルウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のコンポーネントが必要になります。

  • %System%\flyboy.dat

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\Root
    • LEGACY_MICROSOFT_MADMIN
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • Microsoft Madmin

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\flyboy.dat

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_GHOSTNET.S」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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