BKDR_DLOADER.KDS
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。
マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。
マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。
詳細
侵入方法
マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
- TROJ_DROPPR.KDS
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Download a file
- Execute downloaded file
- Get URL to download
- Sleep for 5 seconds
- Start a remote command prompt
- Delete itself, remove HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run taskday, and exit
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。
- http://nec.{BLOCKED}4.com/a.php?id={random characters}
- http://nec.{BLOCKED}4.com/b.php?id={random characters}
- http://nec.{BLOCKED}4.com/c.php?id={random characters}
- http://nec.{BLOCKED}4.com/d.php?id={random characters}
- http://nec.{BLOCKED}4.com/e.php?id={random characters}
- http://nec.{BLOCKED}4.com/f.php?id={random characters}
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.202.197/a.php?id={random characters}
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.202.197/b.php?id={random characters}
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.202.197/c.php?id={random characters}
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.202.197/d.php?id={random characters}
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.202.197/e.php?id={random characters}
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.202.197/f.php?id={random characters}
ダウンロード活動
マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。
情報漏えい
マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。
その他
マルウェアが実行するコマンドは以下のとおりです。
- ファイルのダウンロード
- ダウンロードしたファイルの実行
- ダウンロードのためのURLの取得
- 5秒間のスリープ
- リモートコマンドプロンプトの開始
- 自身を削除、レジストリ「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run taskday」の削除、および終了
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、インターネット接続を確認します。
- http://{BLOCKED}srv.trueidc.com/jp/0323/index.asp
マルウェアは、受信するコマンドを以下として保存します。
- %User Temp%\temp.ini
(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。.)
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
「BKDR_DLOADER.KDS」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\temp.ini
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_DLOADER.KDS」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください