BKDR_CIADOOR.S
Backdoor:Win32/Ciadoor.C (Microsoft); BackDoor-ASB.gen (McAfee); Backdoor.Ciadoor (Symantec); Backdoor.Win32.Ciadoor.cdt, Backdoor.Win32.Ciadoor.cdt (Kaspersky); Backdoor.Ciadoor (Sunbelt); DeepScan:Generic.Malware.SLMDBCbg.22FB442E (FSecure)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Generic Host Process = "%System%\scvhost.exe"
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\
set\set
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\MediaResources\msvideo
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows\
Run
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\
Services\Nla
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\
Services\SENS
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\
Services\SharedAccess
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\
set\set
set = "UbH683e69c.ini"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run
Generic Host Process = "%System%\scvhost.exe"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows\
Run
Generic Host Process = "%System%\scvhost.exe"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\
Services\Nla
Start = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\
Services\SENS
Start = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\
Services\SharedAccess
Start = "0"
マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\
Services\Nla
Start = "0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「3」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Nla
Start = "0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「3」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\
Services\SENS
Start = "0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\SENS
Start = "0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\
Services\SharedAccess
Start = "0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\SharedAccess
Start = "0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableRegistryTools = "1"
マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{E14DCE67-8FB7-4721-8149-179BAA4D792C}
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %System%\UbH683e69c.ini
- %System%\del32.bat
- %System%\scvhost.exe
(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)
その他
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 3
レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。
手順 4
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings
- set
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\MediaResources
- msvideo
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer
- Run
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
- Run
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
- System
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\Services
- Nla
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\Services
- SENS
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\Services
- SharedAccess
手順 5
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- Generic Host Process = "%System%\scvhost.exe"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\set\set
- set = "UbH683e69c.ini"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer\Run
- Generic Host Process = "%System%\scvhost.exe"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows\Run
- Generic Host Process = "%System%\scvhost.exe"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\Services\Nla
- Start = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\Services\SENS
- Start = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\Services\SharedAccess
- Start = "0"
手順 6
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\Services\Nla
- From: Start = "0"
To: Start = ""3""
- From: Start = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Nla
- From: Start = "0"
To: Start = ""3""
- From: Start = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\Services\SENS
- From: Start = "0"
To: Start = ""2""
- From: Start = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SENS
- From: Start = "0"
To: Start = ""2""
- From: Start = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\Services\SharedAccess
- From: Start = "0"
To: Start = ""2""
- From: Start = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess
- From: Start = "0"
To: Start = ""2""
- From: Start = "0"
手順 7
以下のファイルを検索し削除します。
- %System%\UbH683e69c.ini
- %System%\del32.bat
- %System%\scvhost.exe
手順 8
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_CIADOOR.S」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 9
以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。
※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Browser Helper Objects
- {E14DCE67-8FB7-4721-8149-179BAA4D792C}
ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください