ALS_PASDOC.C
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
これは、トレンドマイクロの製品では、不正なファイル "ACAD.VLX" の検出名です。この不正な "ACAD.VLX" マルウェアは、オートデスク社の図面作成ソフトウェア "AutoCAD" が起動されると読み込まれます。マルウェアは、図面ファイル(拡張子DWG)を破損させる場合があります。
マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。
マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
ダウンロード活動
マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。
情報漏えい
マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。
ルートキット機能
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。
その他
これは、トレンドマイクロの製品では、不正なファイル "ACAD.VLX" の検出名です。この不正な "ACAD.VLX" は、オートデスク社の図面作成ソフトウェア "AutoCAD" が起動されると読み込まれます。マルウェアは、以下のように不正なファイルを作成します。
- <AutoCAD のパス名>\Help\logo.gif
マルウェアは、"LOGO.GIF" のコンテンツを "ACAD.VLX" の末尾に追加することにより、感染します。
また、マルウェアは、システム変数「ACADLSPASDOC」の値を「1」に設定します。これにより、図面ファイル(拡張子DWG)が開かれると、"ACAD.VLX" が読み込まれます。
マルウェアは、不正なコードを追加し、以下のファイルを変更します。
- acad.mnl
- ai_utils.lsp
- acetauto.lsp
追加された不正なコードは、"LOGO.GIF" のコンテンツを "ACAD.VLX" の末尾に追加します。
マルウェアは、図面ファイル(拡張子DWG)を破損させる場合があります。
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
以下のファイルを検索し削除します。
- {AutoCAD path}\Help\logo.gif
手順 3
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「ALS_PASDOC.C」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
註:このマルウェアによって変更されたファイルを修正します。
手順1 以下のファイルを検索します。
[スタート]上で右クリックし、[検索]を選択します。そして、以下のファイル名を入力ボックスに入力します。
- acad.mnl
- ai_utils.lsp
- acetauto.lsp
手順2 [探す場所]ボックスの一覧から、[マイ コンピュータ]を選択し、Enter キーを押します。
手順3 マイ コンピュータに上記のファイルを確認したら、これらのファイルを「メモ帳」で開きます。そして以下のコードが確認された場合、このコードを削除します。
- (vl-file-copy(findfile(vl-list->string'(108 111 103 111 46 103 105 102)))(vl-list->string'(97 99 97 100 46 118 108 120)))
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