解析者: Jon Dexter Laurin   

 別名:

HackTool:Win32/Dialupas (Microsoft); PSWTool.Win32.NetPass.agb (Kaspersky); Gen:Variant.Zusy.Elzob.21348 (BitDefender); a variant of MSIL/PSW.Agent.NKY trojan (ESET-NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 338,944 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2014年5月14日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\ChromePass.exe - detected as HKTL_PASSVIEW
  • %User Temp%\dialup.exe - detected as HKTL_DIALUPASS
  • %User Temp%\passwordfox.exe - detected as HKTL_FOXPASS
  • %User Temp%\iepv.exe - detected as HKTL_PASSVIEW
  • %User Temp%\mspass.exe - detected as HKTL_MESSENPASS

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Internet Explorer Stored Passwords
  • Mozilla Firefox Stored Passwords
  • Google Chrome Stored Passwords
  • Messenger Passwords
  • Dial Up/VPN Usernames and Passwords

情報収集

収集した情報は、以下のファイルに保存されます。

  • %User Temp%\data.txt
  • %User Temp%\firefox.txt
  • %User Temp%\mess.txt
  • %User Temp%\iepv.txt
  • %User Temp%\ChromePass.txt

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.834.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年8月5日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.835.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年8月6日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TSPY_STYEAL.A」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    • HKTL_PASSVIEW
    • HKTL_MESSENPASS
    • HKTL_FOXPASS
    • HKTL_DIALUPASS

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\data.txt
  • %User Temp%\firefox.txt
  • %User Temp%\mess.txt
  • %User Temp%\iepv.txt
  • %User Temp%\ChromePass.txt

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_STYEAL.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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