解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

このマルウェアは、2012年2月中における「Whitehole Exploit Kit」による攻撃に関連しています。マルウェアは、Javaに存在する特定の脆弱性を利用し、感染コンピュータ内にバックドア型マルウェアをダウンロードし、実行します。ダウンロードされたマルウェアは、感染コンピュータを危険にさらします。

マルウェアは、感染コンピュータにインストールされているJavaのプラグインを確認します。マルウェアは、プラグインのバージョンが1.6.00から1.7.10までの場合、特定のソフトウェアの脆弱性を利用します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ Java Class
発見日 2013年1月17日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされコンピュータに侵入します。

  • http://{Random}.{BLOCKED}ip.name/temp/newyear/Java.jar?java=98
  • http://{Random}.{BLOCKED}ip.name/temp/newyear/Java5.jar
  • http://{Random}.{BLOCKED}ip.name/temp/newyear/Java44.jar?java=98
  • http://{Random}.{BLOCKED}ip.name/temp/newyear/Java6.jar?java=98

その他

マルウェアは、感染コンピュータにインストールされているJavaのプラグインを確認します。マルウェアは、プラグインのバージョンが1.6.00から1.7.10までの場合、以下のソフトウェアの脆弱性を利用します。

  • CVE-2011-3544
  • CVE-2012-5076
  • CVE-2012-4681
  • CVE-2012-1723
  • CVE-2013-0422

マルウェアは、上記の脆弱性を利用すると、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードします。ダウンロードされるファイルは、トレンドマイクロの製品では、「TROJ_RANSOM.NTW」および「BKDR_ZACCESS.NTW」として検出されます。

  • http://{Random}.{BLOCKED}ip.name/temp/newyear/{Random Number/?whole=98

マルウェアは、以下のようにダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\hfgTy\{Random Numbers}.tmp.exe

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.662.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年1月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.663.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年1月18日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「JAVA_EXPLOYT.NTW」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「JAVA_EXPLOYT.NTW」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。


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