解析者: John Anthony Banes   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
メモリ常駐 はい
発見日 2019年4月17日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • %User Temp%\_MEI{random}

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\_MEI{random}\Crypto.Cipher._AES.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\Crypto.Cipher._ARC4.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\Crypto.Cipher._DES.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\Crypto.Cipher._DES3.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\Crypto.Hash._MD4.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\Crypto.Hash._SHA256.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\Crypto.Random.OSRNG.winrandom.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\Crypto.Util._counter.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\Crypto.Util.strxor.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\Microsoft.VC90.CRT.manifest
  • %User Temp%\_MEI{random}\_ctypes.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\_hashlib.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\_mssql.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\_multiprocessing.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\_socket.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\_ssl.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\bz2.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\ii.exe.manifest
  • %User Temp%\_MEI{random}\msvcm90.dll
  • %User Temp%\_MEI{random}\msvcp90.dll
  • %User Temp%\_MEI{random}\msvcr90.dll
  • %User Temp%\_MEI{random}\pyexpat.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\python27.dll
  • %User Temp%\_MEI{random}\pywintypes27.dll
  • %User Temp%\_MEI{random}\select.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\unicodedata.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\win32api.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\win32event.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\win32pipe.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\win32wnet.pyd
  • %User Temp%\_MEI{random}\Include\pyconfig.h
  • {current directory}\m2.ps1

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • wmic ntdomain get domainname
  • net localgroup administrators
  • net group "domain admins" /domain
  • powershell.exe -exec bypass "import-module {current directory}\m2.ps1"

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://ip.{BLOCKED}2.pl/raw
  • http://info.{BLOCKED}y.com/e.png
  • http://{BLOCKED}p.com
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.130.126/ddd.exe

以下のスケジュールされたタスクを追加します:

  • Task Name:{random characters}
    Task Executed: cmd.exe /c %Windows%\{random characters}.exe

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
SSAPI パターンバージョン: 2.153.00
SSAPI パターンリリース日: 2019年3月7日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

スケジュールされたタスクを削除する

タスク削除の手順に含まれる{タスク名} - {実行するタスク}には以下が当てはまります。

  • Task Name: {random characters}
  • Task to be run: cmd.exe /c %Windows%\{random characters}.exe

Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003の場合:

  1. [スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[スケジュールされたタスク]をクリックして、スケジュールされたタスクを開きます。
  2. 上記の{タスク名} を、[名前]の欄に入力します。
  3. 入力した{タスク名} 持つファイルを右クリックします。
  4. [プロパティ]をクリックします。 [実行]フィールドで、表示されている{実行するタスク}を確認します。
  5. 上記の{実行するタスク}と文字列が一致するタスクを削除します。

Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008、Windows 8、Windows 8.1、およびWindows Server 2012の場合:

  1. Windowsタスクスケジューラを開きます。
    • Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008の場合、[スタート]をクリックし、[検索]フィールドに「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
    • Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012の場合、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックし、「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
  2. 左側のパネルで、[タスクスケジューラライブラリ]をクリックします。
  3. 中央上部のパネルで、上記の{タスク名}を[名前]の欄に入力します。
  4. 中央下部のパネルで、[アクション]タブをクリックします。 [詳細]の欄で、{実行するタスク}を確認します。
  5. 文字列が一致するタスクを削除します。

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {current directory}\m2.ps1

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\_MEI{random}

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HackTool.Win32.Mpacket.SM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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