解析者: Alvin Bacani   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 35,840 bytes
タイプ DLL
発見日 2013年9月9日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\Internet Explorer\netidt.dll - detected as BKDR_SEDNIT.AE (for Windows XP and Below)
  • %Application Data%\netids.dll - detected as BKDR_SEDNIT.AE (for Windows Vista and Above)

(註:%Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • downloads and execute possibly malicious files

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.221.10/~alex/cgi-bin/sptr.cgi
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.221.10/~alex/cgi-bin/qfa.cgi
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.221.10/~alex/cgi-bin/mpk.cgi
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.221.10/~alex/cgi-bin/brvc.cgi

その他

マルウェアは、侵入したコンピュータのオペレーティングシステム(OS)がWindows Vistaまたはそれ以降のバージョンであった場合、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
NetIDS = "RUNDLL32.EXE "%Application Data%\netids.dll",Init1"

マルウェアは、侵入したコンピュータのOSがWindows XPまたはそれ以前のバージョンであった場合、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Network Identification Service
Type = "110"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Network Identification Service
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Network Identification Service
ErrorControl = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Network Identification Service
ImagePath = "%system%\svchost.exe -k ntsvcs"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Network Identification Service
DisplayName = "Network Identification Service"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Network Identification Service\parameters
ServiceDll = %Program Files%\Internet Explorer\netidt.dll

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Network Identification Service
ServiceDllUnloadOnStop = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
ntsvcs = "Network Identification Service"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SvcHost\
ntsvcs
CoInitializeSecurityParam = "1"

マルウェアは、侵入したコンピュータのOSがWindows XPまたはそれ以前のバージョンであった場合、インストールの過程で以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{0B115951-84FD-43E7-A2D8-F3C4D36F4BEA}\
InProcServer32
Default = "%Program Files%\Internet Explorer\netidt.dll"

マルウェアは、リモートサーバへ接続すると、HTTPポストを介して以下の情報を送信します。

  • コンピュータ名
  • ボリュームシリアル番号
  • OSの情報

マルウェアが作成する以下のファイルは、このマルウェアとして検出されます。

  • %Program Files%\Internet Explorer\netidt.dll (Windows XPまたはそれ以前のバージョンの場合)
  • %Application Data%\netids.dll(Windows Vistaまたはそれ以降のバージョンの場合)

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • 不正なファイルのダウンロードおよび実行

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.300.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年9月26日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.301.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年9月26日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_SEDNIT.AE」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Program Files%\Internet Explorer\netidt.dll
  • %Application Data%\netidt.dll

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • NetIDT = "RUNDLL32.EXE "%Application Data%\netidt.dll",Init1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
    • ntsvcs = "Network Identification Service"

手順 6

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
    • ntsvcs
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • Network Identification Service
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {0B115951-84FD-43E7-A2D8-F3C4D36F4BEA}

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_SEDNIT.AE」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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