解析者: Janus Agcaoili   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

  詳細

ファイルサイズ 44,544 bytes
タイプ EXE
ファイル圧縮 Delphi
メモリ常駐 はい
発見日 2016年1月7日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • d4fy3ykdk2ddssr

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Report gathered information:
    • System Language
    • Computer Name
    • OS Version
    • Host Name
    • Arbitrary List of Files
    • Available Drives and their types
  • Create/Terminate Arbitrary Processes
  • Create/Delete Arbitrary Files
  • Download/Upload arbitrary files from/to the C&C server
  • Allocate console to process
    • Console name: ndkkwqgcm
  • Terminate Self

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}le.com/im/images/index.php?random string}={hardcoded string 1}{hardcoded string 2}{type identifier byte: "1"=recv, "2"=send}{random string or encrypted user data}

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

マルウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

その他

マルウェアが実行する不正リモートユーザからのコマンドは以下のとおりです。

  • 収集した情報の報告
    • システム言語
    • コンピュータ名
    • オペレーティングシステム(OS)のバージョン
    • ホスト名
    • 任意のファイルリスト
    • 利用可能なドライブとその種類
  • 任意のプロセスの作成および終了
  • 任意のファイルの作成および削除
  • C&Cサーバから感染コンピュータへ任意のファイルのダウンロード、および感染コンピュータからC&Cサーバへ任意のファイルのアップロード
  • プロセスへのコンソールの割り当て
    • コンソール名:ndkkwqgcm
  • 自身の終了

マルウェアは、午前9時から午後5時の間で不正活動を行います。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.258.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年1月7日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.259.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年1月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「BKDR_DATPER.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  1. 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  2. 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_DATPER.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]


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