解析者: Jeffrey Bernardino   
 更新者 : Michael Cabel

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動, ソフトウェアの脆弱性を利用した感染活動

これは、トレンドマイクロの製品では、特定の不正活動を実行するファイルの検出名となります。

  詳細

ファイルサイズ 517,632 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 なし
発見日 2010年7月22日
ペイロード ファイルの作成

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\drivers\mrxcls.sys - detected as RTKT_STUXNET.A
  • %System%\drivers\mrxnet.sys - detected as RTKT_STUXNET.A

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %Windows%\inf\mdmcpq3.PNF
  • %Windows%\inf\mdmeric3.PNF
  • %Windows%\inf\oem6C.PNF
  • %Windows%\inf\oem7A.PNF

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {drive letter}:\\~WTR4132.tmp
  • {drive letter}:\\~WTR4141.tmp

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • www.windowsupdate.com
  • www.msn.com

セキュリティ対策の面からも以下の説明をご参照ください。

  • Vulnerability in Windows Shell Could Allow Remote Code Execution (2286198)

これは、トレンドマイクロの製品では、以下の検出名となります。

  • Files that propagate via vulnerablity in Windows Shell that could allow arbitrary commands to be executed.

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.330.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年7月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.333.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年7月23日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「WORM_STUXNET.SM」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_STUXNET.SM」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\inf\mdmcpq3.PNF
  • %Windows%\inf\mdmeric3.PNF
  • %Windows%\inf\oem6C.PNF
  • %Windows%\inf\oem7A.PNF

手順 6

「WORM_STUXNET.SM」として検出されたファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

手順 7

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。


Note: To identify STUXNET-infected systems within a network, administrators can use Trend Micro's special STUXNET Scanner Tool. For more details, download and extract the package and refer to the tool's incorporated text file.


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