更新者 : Mark Joseph Manahan

 別名:

Worm:Win32/Tupym.A (Microsoft); [.au3]:W32/Yahlover.worm.gen.c (McAfee); W32.Svich (Symantec); Worm.Win32.Tupym.A (v) (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、ユーザのInternet Explorer(IE)のスタートページを特定のWebサイトに変更します。これにより、特定のマルウェアを含むWebサイトが表示され、感染コンピュータは、さらなる脅威にさらされる恐れがあります。

  詳細

ファイルサイズ 636,795 bytes
タイプ EXE
ファイル圧縮 AutoIt
メモリ常駐 はい
発見日 2012年11月14日

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、ネットワーク共有フォルダを経由してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、以下の方法でコンピュータに侵入します。

  • Google Talk (Spam Message)
  • Yahoo Messenger (Spam Message)

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\system3_.exe
  • %Windows%\system3_.exe
  • %Desktop%\system3_.exe
  • %User Temp%\system3_.exe

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。. %Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。. %Desktop%フォルダは、Windows 98 および MEの場合、通常 "C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\デスクトップ" です。 Windows NTの場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\デスクトップ"、Windows 2000、XP、Server 2003の場合は "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\デスクトップ" です。. %User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

ワームは、以下の無害なファイルを作成します。

  • C:\install.txt - marker for dropping copies
  • C:\disks.txt - marker for removable/network propagation
  • %User Temp%\log_{timestamp}.txt - Malware Logs

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Yahoo Messengger = "%System%\system3_.exe"

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "Explorer.exe system3_.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「Explorer.exe」となります。)

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Schedule
AtTaskMaxHours = "0"

ワームは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NofolderOptions = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableRegistryTools = "1"

ワームは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
BkavFw =

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
IEProtection =

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • New Folder.exe

ワームは、以下のファイル名を用いて、ネットワーク共有フォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • New Folder.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[Autorun]
Shellexecute = New Folder.exe
Shell\Open\command = New Folder.exe
Shell = Open

ワームは、以下のインスタントメッセンジャ(IM)を用いて標的とする受信者に自身のコピーを送信します。

  • Yahoo Messenger
  • Google Talk

ワームは、上記のインスタントメッセンジャ(IM)を用いて、以下のメッセージを送信します。

I LOVE YOUUUUUUUUUUUUU from screensaver http://{BLOCKED}gle.0catch.com/love.scr see more in URL
golden lovers rose screen saver from http://{BLOCKED}gle.0catch.com/love.scr and see more from URL
happy valentine day screen saver and beautiful screen saver from lovers http://{BLOCKED}gle.0catch.com/love.scr and URL
happy valentine day screen saver from http://{BLOCKED}gle.0catch.com/love.scr and get new tips and tricks for lovers URL
happy valentine day screen saver from http://{BLOCKED}gle.0catch.com/love.scr and get new tips and tricks from URL
happy valentine day screen saver from http://{BLOCKED}gle.0catch.com/love.scr and view secrets from private cam BIN
happy valentine day screen saver from http://{BLOCKED}gle.0catch.com/love.scr and view secrets from private cam BIN
rose is always red ,see in http://{BLOCKED}gle.0catch.com/love.scr screen saver from URL

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

ワームは、ユーザのIEのスタートページを以下のWebサイトに変更します。

  • http://www.{BLOCKED}gle.blogspot.com
  • http://www.{BLOCKED}orld.50webs.com

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://h1.{BLOCKED}y.com/{db00000 - db00050}

ワームは、以下のWebサイトにアクセスして自身の環境設定ファイルをダウンロードします。

  • http://h1.{BLOCKED}y.com/{sdb0000 - sdb00050}/setting.ini

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.526.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年11月14日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.527.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年11月15日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「WORM_SOHANAD.ACD」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。

[ 詳細 ]
この手順により、このワームが無効にした他のアプリケーションまたはプログラムの機能も有効になります。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Yahoo Messengger = "%System%\system3_.exe"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Shell = Explorer.exe system3_.exe
      To: Shell = Explorer.exe

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • C:\install.txt
  • C:\disks.txt
  • %User Temp%\log_{timestamp}.txt

手順 7

「WORM_SOHANAD.ACD」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
 [Autorun]
Shellexecute = New Folder.exe
Shell\Open\command = New Folder.exe
Shell = Open

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_SOHANAD.ACD」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 9

Internet Explorer(IE)のスタートページおよび検索ページの設定を修正します。

[ 詳細 ]


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