更新者 : Kathleen Notario

 別名:

W32.Pilleuz!gen1 (Symantec); Worm:Win32/Rimecud.B (Microsoft); P2P-Worm.Win32.Palevo.avpl (Kaspersky); W32/Palevo.gen.a (Mcafee);

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動, ピアツーピア(P2P)ネットワークを介した感染活動

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 141,312 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年3月26日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\csrss.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

ワームは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%User Profile%\csrss.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • MUSKO
  • TWINS

ワームは、ピアツーピア(P2P)ネットワーク上で使用される以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • Ares
  • BearShare
  • DC++
  • eMule
  • eMule Plus
  • iMesh
  • Kazaa
  • Limewire
  • Shareaza

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Removable Drive}:\MUSKO\karikatura.exe
  • {Removable Drive}:\TWINS\jutroivece.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun
{garbage characters}
open={folder name}///{malware filename}.exe
{garbage characters}
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
{garbage characters}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{garbage characters}
Shell\open\command={folder name}///{malware filename}.exe
{garbage characters}
shell\open\command={folder name}///{malware filename}.exe
{garbage characters}
USEAUTOPLAY=1
{garbage characters}

ワームは、以下のインスタントメッセンジャ(IM)を用いて、メッセージを送信します。このメッセージにはリンクが含まれており、リンク先のリモートサイトには、自身のコピーが組み込まれています。

  • MSN Messenger

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Perform port scans
  • Perform SYN flood
  • Propagate itself via MSN Messenger
  • Propagate itself via P2P networks

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}t.brand-clothes.net
  • {BLOCKED}a.banjalucke-ljepotice.ru
  • {BLOCKED}a.prichaonica.com

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 6.952.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年3月26日
VSAPI OPR パターンバージョン 6.953.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年3月27日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_PALEVO.SMJJ」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = "%User Profile%\csrss.exe"

手順 4

「WORM_PALEVO.SMJJ」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun
{garbage characters}
open={folder name}///{malware filename}.exe
{garbage characters}
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
{garbage characters}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{garbage characters}
Shell\open\command={folder name}///{malware filename}.exe
{garbage characters}
shell\open\command={folder name}///{malware filename}.exe
{garbage characters}

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Removable Drive}:\MUSKO
  • {Removable Drive}:\TWINS

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_PALEVO.SMJJ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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