解析者: Sabrina Sioting   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を追加します。

マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 151,830 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2009年10月28日

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-1414516153-1488376560-025727152-7968\MsMxEng.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-1414516153-1488376560-025727152-7968\Desktop.ini
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-8232957759-6216920188-034413666-0993\Desktop.ini

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-1414516153-1488376560-025727152-7968
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-8232957759-6216920188-034413666-0993

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-1414516153-1488376560-025727152-7968\MsMxEng.exe =

感染活動

マルウェアは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • USBVAULT

マルウェアは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • USBVAULT\us.exe

マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

;{garbage}
[autorun[
[autorun
open=USBVAULT\us.exe
:cmp
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
;{garbage}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
;{garbage}
:je0
;{garbage}
shell\\open\\command=USBVAULT/us.exe
;{garbage}
:nop
;{garbage}
shell\\explore\\\command=USBVAULT/us.exe
;{garbage}
UseautoplAy=1

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI パターンファイル: 6.582.01
VSAPI パターンリリース日: 2009年10月28日
VSAPI パターンリリース日: 10/28/2009 12:00:00 AM

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    Taskman = %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-1414516153-1488376560-025727152-7968\MsMxEng.exe

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-1414516153-1488376560-025727152-7968
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-8232957759-6216920188-034413666-0993

手順 4

「WORM_AUTORUN.OMI」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
;{garbage}
[autorun[
[autorun
open=USBVAULT\us.exe
:cmp
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
;{garbage}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
;{garbage}
:je0
;{garbage}
shell\\open\\command=USBVAULT/us.exe
;{garbage}
:nop
;{garbage}
shell\\explore\\\command=USBVAULT/us.exe
;{garbage}
UseautoplAy=1

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_AUTORUN.OMI」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


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