解析者: Khristian Joseph Morales   

 別名:

Virus.Win32.Lamer.cb (KASPERSKY)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型ウイルス

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ウイルスは、標的とするファイルの先頭に自身のコードを追加して感染活動を行います。

ウイルスは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ウイルスは、バックドア活動の機能を備えていません。

ウイルスは、ダウンロードする機能を備えていません。

ウイルスは、情報収集する機能を備えていません。

  詳細

ファイルサイズ 1,098,760 bytes
タイプ EXE
ファイル圧縮 Delphi
メモリ常駐 はい
発見日 2021年11月4日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\HelpMe.exe
  • {Drive Letter}\AutoRun.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

ウイルスは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\HelpMe.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = Explorer.exe HelpMe.exe

ウイルスは、以下のプロセスを追加します。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Folder\Hidden\SHOWALL
    • CheckedValue = 0

ファイル感染

ウイルスは、標的とするファイルの先頭に自身のコードを追加して感染活動を行います。

ウイルスは、以下のファイルには感染しません。

  • %System%\HelpMe.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

感染活動

ウイルスは、以下のドライブ内に自身のコピーを作成します。

  • Fixed
  • Network

ウイルスは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

open=AutoRun.exe
shell\1=Open
shell\1\Command=AutoRun.exe
shell\2\=Browser
shell\2\Command=AutoRun.exe
shellexecute=AutoRun.exe

バックドア活動

ウイルスは、バックドア活動の機能を備えていません。

ルートキット機能

ウイルスは、ルートキット機能を備えていません。

ダウンロード活動

ウイルスは、ダウンロードする機能を備えていません。

情報漏えい

ウイルスは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 17.174.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2021年11月5日
VSAPI OPR パターンバージョン 17.175.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2021年11月6日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • TROJ.Win32.TRX.XXPE50FFF050

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Shell = Explorer.exe HelpMe.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Folder\Hidden\SHOWALL
    • CheckedValue = 0

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\HelpMe.exe
  • %User Startup%\Soft.lnk
  • {Drive Letter}\AutoRun.exe

手順 7

「Virus.Win32.LAMER.F」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
  • open=AutoRun.exe
  • shell\1=Open
  • shell\1\Command=AutoRun.exe
  • shell\2\=Browser
  • shell\2\Command=AutoRun.exe
  • shellexecute=AutoRun.exe

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Virus.Win32.LAMER.F」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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