TSPY_ONLING.KREA
Trojan/Win32.OnlineGameHack (AhnLab-V3)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

マルウェアタイプ:
スパイウェア
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このスパイウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
スパイウェアは、感染ユーザが利用する韓国のゲームサイトのリストを監視し、ユーザの重要なログイン情報を収集します。
スパイウェアは、リモートサイトから他の不正プログラムにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
詳細
侵入方法
スパイウェアは、リモートサイトから以下の不正プログラムによりダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
- TROJ_DLOAD.QYUA
スパイウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
- http://file.{BLOCKED}megirl.com/20120120.exe
インストール
スパイウェアは、以下のファイルを作成します。
- %System%\d3dx9_09.dll - also detected as TSPY_ONLING.KREA
(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)
スパイウェアのDLLコンポーネントは、以下のプロセスに組み込まれます。
- iexplore.exe
その他
スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- {BLOCKED}d.{BLOCKED}p.com
実行されると、スパイウェアは、正規のファイル "%System%\dllcache\imm32.dll" を検索し、以下のコピーを作成します。
- %User Profile%\Application Data\<ランダム>.tmp
- %System%\<ランダム>.tmp
そしてスパイウェアは、"imm32.dll" が実行されると作成したコンポーネントファイル "d3dx9_09.dll" も実行されるようにするために、"imm32.dll" のコードを変更します。このコードを変更された "imm32.dll" は「PE_PATCHED.QYUA」として検出されます。
スパイウェアは、ブラウザの主にアドレスバーを確認することによって感染コンピュータのInternet Explorer(IE)におけるインターネット活動を監視します。ユーザが、以下の文字列をアドレスバーに含むオンラインゲームサイトを閲覧した場合、スパイウェアは、ユーザ名やパスワードなどといったユーザのログイン情報を収集します。
- bm.ndoors.com
- booknlife.com
- eggmoney.kr
- hangame.com
- happyoz.com
- legendofblood.com
- mabinogi.com
- netmarble.net
- plaync.co.kr
- pmang.com
- webzen.co.kr
- www.nexon.com
- baram.nexon.com
- sword.nexon.com
- df.nexon.com
- http://dflogin.nexon.com/login/page/logout.aspxredirect=http://df.nexon.com/?GO=mber/login/al.login_mode=logou-on
- https://login.df.nexon.com/FRM/member/login/al.login_mode=logou-on
収集された情報は、以下の以下のコマンド&コントロール(C&C)サーバへ送信されます。
- cmd.<省略>shop.com
スパイウェアは、以下のプロセスを確認します。そして実行中であることを確認した場合、これらのプロセスの特権を修正します。
- lsass.exe
- MalwareScanner.exe
- Virtlogonui.exe
- winlogon.exe
- V3Special.exe
- AyAgent.aye
- dumprep.exe
- ALYac.aye
- dwwin.exe
- irtservices.exe
- V3LTray.exe
- autoup.exe
- V3LRun.exe
- MUpdate2.exe
- SgSvc.exe
- NVCAgent.exe
- V3Light.exe
- vnSkyMon.exe
- V3LSvc.exe
- AYTask.exe
- V3Kill.exe
- AYServiceNT.aye
- SystemMon.exe
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
この「TSPY_ONLING.KREA」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。
- TROJ_DLOAD.QYUA
- PE_PATCHED.QYUA
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Profile%\Application Data\{random}.tmp
- %System%\{random}.tmp
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_ONLING.KREA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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