TSPY_DRIDEX.SPB
TrojanDownloader:Win32/Drixed (Microsoft)
Windows

マルウェアタイプ:
スパイウェア
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
このマルウェアは、2015年11月に確認されたスパムメール送信活動の際に発見された複数の「DRIDEX」の亜種のうちの1つです。このスパムメール送信活動は、「DRIDEX」を利用するボットネットの閉鎖後に確認されています。
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
詳細
侵入方法
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。
- explorer.exe
その他
スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.245.32:2448
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.145.12:8443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.71.148:8843
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.35.56:8843
この環境設定ファイルは、自身のコピーの更新版をダウンロードするURLおよび収集された情報の送信先のURLを含む場合があります。
マルウェアは、以下を実行します。
- Webページのスクリーンショットを取得
- フォームグラビング(Form Grabbing:ログイン情報など入力フォームの情報を窃取)
- ログイン情報などをマウス入力した際に自動的にスクリーンショットを取得
- HTMLインジェクション
マルウェアは、以下の情報を収集して、自身のサーバへ報告します。
- コンピュータ名
- ユーザ名
- オペレーティングシステム(OS)のインストール日
- OSのバージョン
- 実行中の権限
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_DRIDEX.SPB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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