解析者: Karen Ivy Titiwa   

 別名:

HEUR:Trojan.Win32.Perkiler.vho(KASPERSKY); Trojan.GenericKD.34100572(BITDEFENDER)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 436,224 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2020年9月1日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\drivers\dump_{Random characters}.sys

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\Ms{Random character}App.dll

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\svchost.exe -k LocalService
  • %System%\svchost.exe -k NetworkService

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Global\ExpDriver
  • Global\ExpServicA
  • Global\{Characters based on volume serial number}CSS
  • Global\{Characters based on volume serial number}AppService
  • Global\{Characters based on volume serial number}SetService
  • Global\{Characters based on volume serial number}SetServiceX
  • Global\{Characters based on volume serial number}SLG_MutexLock

自動実行方法

マルウェアは、以下のサービスを追加するDLLファイルです。

  • Ms{Random characters}App -> runs %System%\Ms{Random character}App.dll
  • dump_{Random characters} -> runs %System%\drivers\dump_{Random characters}.sys

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • All files inside the %Windows% folder with Ms and Es or Ex in its filename
  • All files inside the %System% folder with Ms and Es or Ex in its filename

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
DirectPlay8\Direct3D
{Random characters} = {Random characters}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\{CurrentControlSet or ControlSet001}\
Control\SafeBoot\Minimal\
Ms{Random characters}App
(Default) = Service

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\{CurrentControlSet or ControlSet001}\
Control\SafeBoot\Network\
Ms{Random characters}App
(Default) = Service

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\{CurrentControlSet or ControlSet001}\
Control\SafeBoot\Minimal\
dump_{Random characters}.sys
(Default) = Service

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It checks whether it is running on the following processes:
    • WinLogon.exe
    • svchost.exe
  • It adds the malicious Ms{Random characters}App service to the netsvcs service group by modifying the value of HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Svchost\netsvcs.
  • Added %System%\svchost.exe -k LocalService serves as a watchdog for added %System%\svchost.exe -k NetworkService and vice versa
  • It locates for the following files to continue its malicious routine:
    • %Windows%\AppPatch\Ke{Random characters}.xsl
    • %Windows%\AppPatch\Ac{Random characters}.sdb
    • .moe files in %Windows%\AppPatch\Custom
    • .mow files in %Windows%\AppPatch\Custom

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 16.204.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年9月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 16.205.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年9月3日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF036

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

「Trojan.Win32.FUPORPLEX.END」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 5

このマルウェアのサービスを無効にします。

[ 詳細 ]
    • Ms{Random characters}App
    • dump_{Random characters}

手順 6

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\DirectPlay8\Direct3D
    •     {Random characters}={Random characters}

  • In     HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\{CurrentControlSet or ControlSet001}\Control\SafeBoot\Minimal\Ms{Random characters}App
    •     (Default)=Service

  • In     HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\{CurrentControlSet or ControlSet001}\Control\SafeBoot\Network\Ms{Random characters}App
    •     (Default)=Service
    •    
  • In     HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\{CurrentControlSet or ControlSet001}\Control\SafeBoot\Minimal\dump_{Random characters}.sys
    •     (Default)=Service

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\Ms{Random character}App.dll
  • %System%\drivers\dump_{Random characters}.sys

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.Win32.FUPORPLEX.END」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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