別名:

Trojan:Win32/Ropest.F (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 459,866 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年10月17日
ペイロード ファイルの作成, システム情報の収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

    マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

    • %Application Data%\Microsoft\Windows\IEUpdate

    (註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

    他のシステム変更

    マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    Windows\CurrentVersion\Explorer\
    Advanced
    Hidden = "2"

    (註:変更前の上記レジストリ値は、「{user-defined}」となります。)

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
    Windows\CurrentVersion\Explorer\
    Advanced
    ShowSuperHidden = "0"

    (註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

    作成活動

    マルウェアは、以下のファイルを作成します。

    • %Application Data%\Microsoft\Windows\IEUpdate\iexpress.exe
    • %User Startup%\iexpress.lnk - automatically executes the dropped iexpress.exe

    (註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %User Startup%フォルダは、Windows 98 および ME の場合、通常、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup"、Windows NT の場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。)

    マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

    情報漏えい

    マルウェアは、以下の情報を収集します。

    • OS Version
    • System Information

    その他

    マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

      対応方法

    対応検索エンジン: 9.700
    初回 VSAPI パターンバージョン 11.216.08
    初回 VSAPI パターンリリース日 2014年10月17日
    VSAPI OPR パターンバージョン 11.217.00
    VSAPI OPR パターンリリース日 2014年10月17日

    手順 1

    Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

    手順 2

    Windowsをセーフモードで再起動します。

    [ 詳細 ]

    手順 3

    変更されたレジストリ値を修正します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
      • From: Hidden = "2"
        To: Hidden = "{user-defined}"
    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
      • From: ShowSuperHidden = "0"
        To: ShowSuperHidden = "1"

    手順 4

    以下のファイルを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
    • %User Startup%\iexpress.lnk
    • %Application Data%\Microsoft\Windows\IEUpdate\iexpress.exe

    手順 5

    以下のフォルダを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • %Application Data%\Microsoft\Windows\IEUpdate

    手順 6

    コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_ROPEST.UHU」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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